共通ポイントについて ~使い勝手の違い~

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Unsplashのmicheile hendersonが撮影した写真

 ポイントカードの提示やクレジットカード、スマホ決済で貯まるポイント。そのお店やカード会社独自のポイントもありますが、提携店舗や提携サービスで幅広く貯めたり、使えたりするものを「共通ポイント」と言います。楽天ポイントdポイントPontaポイントTポイントが代表的なものです。

 今回は、その代表的な4(+1)種類の共通ポイントついて、使い勝手がどうなのか私なりに整理してみました。貯め方については多くの情報がありますが、ではそれが使いやすいかどうか。
 paypayポイントは、現時点では共通ポイントではありませんが、一応触れておきます。

 以前のスマホ決済の記事でも共通ポイントについて少し触れてますが、今回は「ポイント」の使い勝手にポイントを絞ってまとめてみました。

 なお、ポイントは、株や投資信託の購入に使ったりできますが、その部分は詳しくはあらためて記事にしたいと思います。また、ポイントによっては、ポイントのまま投資して運用(ポイントのまま増えたり減ったりする)することもできますが、その点も今回は割愛します。
 ざっと全体を理解するイメージでお読みください。

 2022.09.14 更新 株や投資信託へのポイント利用(現金化)について記事にしました。
 こちらをご覧ください。

paypayポイント

 今のところは、他の共通ポイントのように、例えば、街のお店でポイントカードを提示して、ポイントを使うということはできません

 スマホ決済についてまとめた記事でも書いたように、paypayポイントはpaypay残高の一種という扱いなので、スマホ決済のpaypayで使うか、もしくは、「ポイント運用」というポイントのまま投資をするというサービスで運用するしかありません。
 
 ネットショップ等でもpaypayが使えるところが増えてきましたが、paypayポイントを使うためには、残高払いで支払う必要があります。paypayの残高払いは、ヘビーユーザー以外はあまりお得ではないので、決済サービスをあれこれ使う(paypayばかり使うわけではない)ユーザーとしてはあまい使いたくない支払い方法です。

 paypayでも「paypay資産運用」というサービスが始まり、他のポイントと同じく現金化の道が開けました。ただし、dポイントの現金化に比べると使い勝手はやや劣るように思います。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 ちなみに、paypayポイントには有効期限がありません。これはメリットと言えるかも知れません。

楽天ポイント

 改悪続きと言われる楽天ポイントですが、提携店舗でポイントカードを提示してポイントを利用することもできますし、スマホ決済の楽天ペイでも利用ポイントを細かく指定することが出来るので、この点での使い勝手は良いと思います。

 楽天カードで投信積立をし、そのカード支払いにポイントを充当するか、あるいは投資信託の買い付け代金に充当し、その後で買った投資信託を売却することで、現金化することもできます。
 当然ながら楽天証券の口座開設が必要です。

 残念なのは、ポイントのうち、期間限定ポイントは、カード代金や買い付け代金の充当に使えないということです。

 期間限定ポイントというのは、利用期限が比較的短く、さらに利用用途が限定されているものを言います。

 楽天は、何かつけボーナス的ポイントをにつけてくれるのは良いのですが、そのポイントは期間限定のことが多く、また、期限も短いものが多いです。
 ここは残念な点です。

 楽天の場合、通常ポイントにも期限がありますが、新たにポイントを獲得すると全体の期限が更新されるので、期限切れを防ぐことができます。
 期間限定ポイントはこのようなことができず、指定された期限までに使わないと失効します。

 楽天ペイや楽天ポイント提携店舗では使えますので、何か買い物がある場合にはそこで使ってしまうのが良いです。楽天ポイントの特徴として、ポイント利用分もポイント付与対象なる点は有利です。
 例えば、1000円の買い物で300円分をポイントで支払ったとすると、700円分ではなく1000円丸ごとがポイント付与の対象となります。

 また、楽天市場でも使うことができますが、楽天市場の場合は、ポイント利用分はポイント付与の対象外となってしまいます。先ほどの例だと700円分しかポイントが付かないということです。
 一方で、楽天市場の強みは、品ぞろえが豊富で、お値段もそれなりにこなれているものが多いということでしょうか。

 ただ、期間限定ポイントを消化しようとして、楽天市場などで買い物に走るというのは、楽天の思う壺という気もしますが。

Pontaポイント

 同じく提携店舗でポイントを使うことができます。気になるのは、楽天、dポイントに比べて提携店舗が少ないような印象があること。あくまで私のまわりでの印象ですが。

 auPAYで使う場合には、100ポイント以上1ポイント単位で残高にチャージして使います。
 使い勝手は悪くないと思います。(2023年2月10日から1ポイント単位でチャージが可能となりました)

 auじぶん銀行に口座を持っているのが前提になりますが、auPAYの残高をauじぶん銀行に自動払い出しするよう設定しておけば、残高にチャージしたポイントも銀行に払い出されます。
 つまり、ポイントの現金化が簡単にできるということです。

 楽天と同じくauPAYカードの代金に充当することもできますが、カードや投資信託を利用しなくても、払い出しを使えば、ポイントを現金化することができます。これが一番簡単だと思います。

dポイント

 dポイントも、街の提携店舗でポイントを利用したり、d払いでポイントを利用することができます。
 ただし、d払いでは利用するポイント数を細かく指定できない(100ポイント、500ポイントなど刻みが粗い)のは、残念な点です。

 なお、dポイントの提携店舗は最近増えてきているような印象です。

 また、dカードの利用代金に充当することはできないようです。iDキャッシュバックと言って、dカードに付帯する電子マネーのiDの利用代金に充当することはできるようですが。

 あと、dポイントはそれぞれのポイントが獲得した時点から期限までのカウントが進行していきます。
 他のポイントのように、ポイントの獲得や利用で全体がリセットされるわけではなく、獲得したポイントそれぞれが順番に期限を迎えるので、注意が必要です。通常ポイントの場合は、2年と割りに長い期限ですが。

 期限と言えば、dポイントにも利用期限の短い「期間限定ポイント」があります。
 キャンペーン等で貰えるポイントは期間限定ポイントであることがほとんどです。
 期間限定ポイントはd払いでもiDキャッシュバックでも使えます。

 dポイントを現金化するには、日興フロッギー大和証券CONNECTという証券会社(サービス)を利用する必要がありますが、詳しくは長くなるので、今回は割愛しますが、楽天と違って、期間限定ポイントも現金化できるのがメリットです。(こちらで新たに記事にしましたので、御参照ください)

 dポイントは、たまに不定期でポイント交換の増量キャンペーンをやっています。
 ポイントサイトなどの限られたポイントからですが、交換するだけでボーナスポイントを貰えるというものです。

 ポイ活している人の中には、このキャンペーンを狙って、dポイントや他の共通ポイントに交換せずに待機している人も結構いるようです。
 私もポイント交換については、もう少し戦略を考えた方が良いかなと思いだしているところです。

Tポイント

 最後は、共通ポイントとしては老舗のTポイント。
 Yahooサービスがpaypayへの一本化を進めたため、やや利用範囲は狭まりました。提携店舗での利用というのが主な使い道になるかと思います。

 ただ、「ウエル活」で有名なドラッグストアのウエルシアでの利用がお得なので、利用者は多いのではないでしょうか。

 私自身はウエルシアでほとんど買い物をしないので、ウエル活はしていませんが、銀行の利用でポイントを貯めています。

 Tポイント陣営にもTマネーという電子マネーがあり、TポイントもTマネーにチャージして使うことができますが、いかんせん使える店舗、サービスが少なすぎます。また、Tポイントの提携店舗自体が他社ポイントに比べるとやや少なく感じます。

 ということで、ウエル活をしない者や提携店舗を利用しない者にとっては、Tポイントは今ひとつ使いにくいので、他社ポイントに交換するのが良いと思います。

 交換先としては、paypayポイントであれば、1ポイント単位ですぐに交換できます。

 また、JRキューポというJR九州のポイントを介する必要がありますが、Pontaポイントに交換すれば比較的簡単に(ただし500ポイント単位)、現金化もできます。
 また、さらにいくつかのポイントを経由して他のポイントにも交換できますが、対応するクレカが別に必要だったり、少々手間がかかるので、この点も今回は割愛します。

最後に

 ざっとそれぞれのポイントの使い勝手について概括しましたが、割愛した部分も多いので、それらについては、またあらてめて記事にしたいと思います。

 2022.09.14 更新 ポイントの現金化という視点で、株や投資信託へのポイントの利用について記事にしましたので、こちらもぜひご覧ください。

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