簡単に高還元を得られるキャッシュレス決裁 5選(実店舗編)

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Image by Gerd Altmann from Pixabay

 KyashやMIX M、ANAPay、TOYOTA Walletと言った決済サービスを駆使して、チャージを重ねることで、ポイントを何重にも獲得する方法がありますが、あれこれ管理するのは大変だし、面倒、という方もいらっしゃるでしょう。
 また、制度改正(改悪?)もちょくちょくあって色々なものを追いかけるのは大変という向きもあるでしょう。

 ということで、今回は、実店舗で使える決裁のうち、あまり手間をかけずに簡単に高還元の得られるキャッシュレス決裁についてまとめてみました。

 なお、ゴールドカードなど年会費のかかるクレジットカードを利用するような方法は除きます。100万円修行で年会費無料というのも除きます。
 誰でも割と簡単にできる、というものをピックアップしました。


Visa LINE Pay プリペイドカード

 エントリーして利用するだけで3%のLINEポイントの還元が受けられます。これまでは2%の還元率でしたが、2024年1月10日から3%にアップしました。

 ものとしては、LINEのアプリ内から発行する、バーチャルなプリペイドカードです。
 Visaのタッチ決裁やiD決裁で利用できます。(ポイント還元があるのは、Visaタッチのみ)

画像:LINE Pay株式会社

 3%の還元率になりますが、注意点としては、ポイント還元の対象がVisaのタッチ決裁のみになったこと(iD決裁ではポイント付与はありません)、還元上限が月に1,000ポイントになったこと、さらに毎月エントリー必要というです。(詳細はこちらの公式ページのキャンペーン概要をご覧ください)

 3%のポイント還元は、エントリーが必要なキャンペーンという扱いです。
 毎月エントリーする必要があります。
 エントリーは、公式ページのこちらから。もしくは、LINEアプリにもLINE Payの公式から案内が来ているはずですので、そちらからも飛べます。

 もっと高還元な決済方法も以下に紹介しますが、ポイント還元率と汎用性(使える範囲)を考えるとこれが一番おすすめかなと思います。

 ただし、ポイント付与上限が1000ポイントですので、月に33,333円までの利用が対象です。
 また、ポイント還元でもらえるLINEポイントにはあまり汎用性はありません。そのまま決裁の際にポイント利用するか、もしくは、PayPayポイントに交換して利用するかです。
 ポイントをLINEで使ってもその分のポイント還元はありませんので、PayPayポイントに交換して利用する方がまだ良さそうです。

 Visa LINE Payプリペイドカードについては、過去記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。


Visa LINE Pay クレジットカード(P+)

 年会費永年無料のクレジットカードです。

 Visa LINE Payの名前の付いたクレジットカードは2種類ありますが、名称に(P+)と付ている方です。
 普通に使うと0.5%の還元率ですが、LINE Payに紐づけて、チャージ&ペイという支払方法を使うことによって、5%のLINEポイントの還元を受けることが出来ます。

 ただし、ポイント付与上限が500ポイントですので、月に10,000円までの利用が対象です。

 チャージ&ペイとは、事前にチャージするのではなく、支払の際に、LINE Payに紐づけたクレジットカードに利用が計上されるという、他のコード決裁のクレカ払いと同じものです。

 ポイント付与上限が低い、LINEポイントに汎用性がない、という弱点はありますが、5%の還元率は魅力です。

 最近では、LINE Payが使えるお店も増えてきたように思います。ドラッグストアや家電量販店などでは大抵使えそうです。
 また、PayPayとQRコードが統一化されたので、QRコードを読み取って支払う方法であればPayPay加盟店でも、LINE Payが利用できます。

 Visa LINE Pay クレジットカード(P+)について詳しくは、こちらの公式ページをご覧ください。

画像:三井住友カード株式会社


三井住友カード

 年会費永年無料のクレジットカードです。 普通に使うとポイント還元率は0.5%ですが、対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決裁で利用することで、最低でも7%のVポイントの還元を得られます。

 さらに、三井住友カードの本会員である家族(二親等以内)を登録するごとに、ポイント還元率が1%加算され(5人まで追加可能)、最高で7+5→12%還元になります。(家族ポイント

 さらにさらに、三井住友銀行でOliveアカウントを契約し、一定のサービスを利用したり、SBI証券や住友生命の特定のサービスを利用することでポイント還元率が上乗せされます。(Vポイントアッププログラム

 家族ポイントとあわせて、トータルで最高20%までポイント還元率を高めることができますが、上乗せを狙うには条件が色々ありますし、今回のテーマの「簡単に」とはいかない感じですが、自分の条件にあうものがあればやってみましょう。

 これらの上乗せが無くとも、最低の7%でも十分高還元だとは思いますが。

 ポイントの計算方法は、200円の利用につき1ポイントですが、1ヶ月して計算されますので、ポイントの取りこぼしは少ないと思います。

 注意点は、対象店舗がかなり限られていること。 と言っても、割とメジャーなお店が並んでいますが。
 それと、スマホでVisaまたはMastercarcのタッチ決裁を利用する必要があること。
 カードでタッチ決裁するとポイント還元率が5%、カードを差し込んで決裁したり、iD決裁したりすると通常の0.5%になってしまいます。

 Google Payは、Mastercardのタッチ決裁には対応していません。Apple Payは対応しています。(三井住友カードのQ&A
 また、Google Payに設定するときは、GoogleウォレットからではなくVpassアプリから設定しましょう。Googleウォレットから設定するとiDの設定になってしまいます。(三井住友カードの説明

 対象の店舗など、詳しくはこちらの公式ページをご覧ください。

画像:三井住友カード株式会社

 なお、「Oliveフレキシブルペイ」も同じ特典が得られますが、簡単なのは普通の三井住友カードでナンバーレスがおすすめです。 Oliveにはメリットも色々ありますが使い方がちょっと複雑です。

 2024年4月21日までの期間限定ですが、還元率7%がさらに10%還元になるという、大盤振る舞いなキャンペーンをやっています。エントリーが必要なので、お忘れなく。
(三井住友カードのキャンペーンページ

 

セゾンパール・アメリカン・エクスプレス・カード

 実質年会費無料(年1回の利用で翌年無料)のクレジットカードです。

 QUICPay(クイックペイ)で決裁することによって、2%の永久不滅ポイントの還元を受けられます。 1,000円につき永久不滅ポイントが4ポイント(20円相当)という計算です。

 1ヶ月あたりの利用合計額に対してポイント計算がなされますが、1,000円単位なのでやや取りこぼしが多いかと思います。

 QUICPayも使えるお店が結構多いので、利用面では汎用性があると思います。

 また、永久不滅ポイントは、その名の通りポイントの有効期限がありませんし、カードの支払額に充当したり、dポイントやPontaポイント、JALマイル、Amazonギフト券などにも交換できるので、使い道には困りません。ただし、ポイントの交換単位が大きい点はやや使い辛いです。

 2024年2月14日から永久不滅ポイントからdポイント、PontaポイントやAmazonギフト券への交換レートが下がりました。(セゾンカードのお知らせページ
 もともとカードの支払額へ充当する場合もレートは良くはないので、このカード自体が2%の還元ではなく、1.8%の還元と思っておいた方が良いかも知れません。

 セゾンパール・アメリカン・エクスプレス・カードについて詳しくは、こちらの公式ページをご覧ください。

画像:株式会社クレディセゾン


モバイルSuica

 バニラVisaギフトカードをお得に購入し、モバイルSuicaにチャージして買い物に利用するという方法です。
 上記の4つの決済方法に比べると、少し手間がかかるのですが、これもお得な決裁方法です。

 ファミペイにチャージして1%の還元を得られるクレジットカードをお持ちなら、「末尾に1と5と0の付く日」にファミリーマートでファミペイを使って、バニラVisaギフトカードを購入し、モバイルSuicaにチャージすることで、合計で3.0%のポイント還元を得られます。

 特定のクレジットカードを持っていなくとも、いくつか手続きは必要ですが、ファミペイバーチャルカードを発行しておき、ファミペイ翌月払い(審査があります)を使うことで、2.7%のファミペイボーナスの還元を受けることが出来ます。

 Suicaは全国の交通系電子マネーが使える店舗で利用できる(160万店以上らしいです)ということなので、これも利用範囲は広いと思います。
 私の住んでいる関西でも使えるお店は多いです。

 また、御存知の方も多い方も知れませんが、モバイルSuicaはオフライン(モバイルネットワークがオフの状態)でも決裁が可能です。Felicaチップ自体で残高管理をしているためです。
 実際、うっかりモバイルネットワークをオフにしたまま決裁をしてしまったことがあったのですが、問題なく決裁できました。
 例えば、電波状況が良くない場合や回線障害の場合でも、モバイルSuicaなら決裁が可能なので、この点はメリットだと思います。

 モバイルSuicaのお得なチャージ方法については、こちらの過去記事をご覧ください。


まとめ

 以上、5つのキャッシュレス決裁をご紹介しましたが、三井住友カードは対象店舗が限定、Visa LINE Payクレジットカード(P+)はポイント付与上限が低い、セゾンパール・アメリカン・エクスプレス・カードはポイントの取りこぼしがやや多く、実質還元率がやや低い、モバイルSuicaは少しだけ手間がかかる、などそれぞれ一長一短です。

 ですので、三井住友カードが高還元で使えるお店ではこれを優先するなど、利用する店舗によって使い分けるのが一番だと思います。

 それが面倒であれば、取り合えず、Visa LINE Payプリペイドカードを利用するのが一番簡単だと思います。これもポイント付与上限は高くはありませんが。

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