Xperia 10 IV 可愛いヤツだが、気になったところも

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画像:SONY

 Xperia 10 Ⅳ(ソフトバンク版)の白ロムがAmazonでお手頃価格で売っていたので購入、しばらく使ってみて結構使えそうなので、現在はこれをメインで使っています。

 キャッシュレス決裁や銀行、証券会社での取引きなど、スマホでやることが増えてきて、以前使っていた Xiaomi Redmi Note 10 JE では少々荷が重くなってきた(安定性にもやや不安)ということもあって、Xperiaに移行しました。

Xiaomi Redmi Note 10 JE については、こちらの記事を参照してください。

 ということで、Xperia 10 Ⅳの長所としばらく使って気になったところなどをお伝えします。
 何かの参考になればと思います。

Xperia 10 Ⅳの概要

 Xperia 10 Ⅳは、2022年7月発売のSony製スマートフォンです。ミドルレンジクラスになるかと思います。

 現行は10Ⅴですので、一世代前の機種になりますが、10Ⅴはカメラやスピーカー部分がバージョンアップしているものの、SOCやメモリ、バッテリー容量など基本的な部分は差が無く、あとは細かな点に変更が加えられています。

 Xperia 10 Ⅳの基本スペックは以下のとおりです。

CPU(SoC)  Snapdragon™ 695 5G
メモリ容量   RAM 6GB  ROM 128GB
ディスプレイ  約6インチ 有機EL Full HD+:1080×2520
カメラ(リア) メイン 1,200万画素 + 超広角、望遠
バッテリー容量 5,000mAh
OS       Android™ 12 (アップデートで13へ)
対応バンド   各社のプラチナバンドに対応
SIM      nanoSIM/eSIM(ドコモ版はeSIM非対応)
サイズ、重量  約67mm×約153mm 約161g
その他     防水防塵 指紋認証 おサイフケータイ対応

 一番の特徴は、コンパクト(縦長の形状です)で、軽いということです。
 ただし、高級感はありません。
 また、縦長なので情報量が増えるのは良いのですが、最近の大型ディスプレイ機種に比べ、ディスプレイサイズがやや小さく、文字などが小さく表示されますので(設定で変更はできますが)、老眼の身にはちょっと見にくいです。

 でも、有機ELディスプレイはやはり綺麗です。普通の液晶でも困ることは無いと言えば無いですが。

 このサイズ感でも5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、バッテリー持ちが良いとの評判ですが、この点は後ほど

 Xperia 10 Ⅳは大手キャリア各社からの発売に加えてSIMフリー版もあり、各社で対応周波数帯に若干の違いはありますが、どのモデルも各社のプラチナバンドに対応しており、普段使いには困ることはないと思います。

 実際、私もソフトバンク版でau回線を利用しており、繋がらないとか電波を拾わなくて困ったということはありません。

 NFCおサイフケータイは、スマホでの決裁を多用する私にとっては必須の機能です。

 あと、指紋認証はありますが、顔認証には対応していません


特徴・長所

軽量・コンパクト

 縦長の少し特徴的な形状ですが、コンパクトで軽く、持ちやすいと思います。 また、縦スクロールで使うことの多いスマホでは、縦長の画面は情報量が多くなる点もメリットです。

 横幅の狭さは、持ちやすいというメリットの半面、画面表示が小さくなりデメリットにもなります。
 これは「気になったところ」で書きます。

大容量バッテリー

 大容量バッテリーと相まって電池持ちの良さが多く評価されています。
 この点は後ほど

動作速度・安定性

 SOCはミドルレンジスマホで大流行したSnapdragon™ 695 5Gに、RAMは6Gと、普段使いには十分な性能かと思います。

 この辺はどこを基準にするかで変わってきます。ハイエンドを使ってきた方からすると全然物足りないでしょうし、正直、動作中に多少のもたつき、引っかかりがあることはありますが、前機種がエントリーモデルでゲームも全くしない私からすると、十分です。

 特に、前機種のRedmi Note 10 JEと比べると、アプリの立ち上がりもスムーズで、不安定になることもありませんので、買い物時の決裁やポイントカードの提示などが快適になりました。

カメラ性能

 メインの広角カメラ以外に、超広角望遠カメラを備え、メインカメラは光学手振れ補正にも対応しています。ただし、画素数は1,200万画素と控えめです。
(個人的には画素数が多ければ良いってもんじゃないと思っていますが)

 どこまでを求めるかで評価が分かれますが、何も考えずに撮っても、自然でなかなか綺麗な写真が撮れると思います。変に色づけされたり、誇張されることもなく、自然な感じだと思います。
 ディスプレイが綺麗というのもあるでしょうが、普通に綺麗だと思います。

 スマホのカメラで撮るのは、記録写真や記念写真程度で凝った撮影などもしないので、私としてはこの部分も十分だと感じています。

音質へのこだわり

 ハイレゾ音源対応、有線イヤホンジャック、BluetoothもLDAC、aptX HD、aptX Adaptiveに対応。
 MP3やCDなどの圧縮音源を疑似的にハイレゾ相当に展開するDSEE Ultimateなども備えています。
 (私の耳、器材ではそこまでの効果は感じとれませんでしたが)

 一方で、スピーカーはモノラルなんですけれどね。(10Ⅴではステレオになってます)


気になったところ・短所

 個人的に気になっている所は以下の点です。

指紋認証の反応

 この機種は、指紋認証がややシビアな気がしています。
 指の状態が少し変わる(乾燥したり、逆に湿っていたり)と、とたんに反応してくれない場合があります。

 指紋は5パターンまで登録できるので、指の状態が違う時にそれぞれ登録したりして、やや改善はしましたが、それでも反応してくれない時があります。
 何度も失敗するとロックがかかってしばらく指紋認証が使えないので、番号入力して解除するしか仕方なくなります。

 セキュリティーの面ではより安心と言えなくもないですが、XiaomiのRedmi Note 10 JEではこんなことは無かったので、ちょっと不便に思っています。

 指紋認証は、画面ロックの解除だけでなく、銀行、証券などのアプリや、パスワード管理アプリの認証など、かなり多用するので、一発で認識してくれないのは、結構ストレスになります。特に決裁アプリを使う際、レジ待ちしていて自分の順番が来そうなときロック解除しようとしても反応してくれないと焦ります。

 ネット上を検索すると、ケースが悪さをしているという話もあるのですが...。

 あと、認識してくれても反応が遅いときがあります。この辺は慣れかなと思いますが。

表示が小さい

 ディスプレイサイズは約6インチあるのですが、最近の大型のものよりはやや小さく、幅が狭いのと相まって、文字などが小さく表示されます。大型の端末の慣れていると、特に老眼の私では文字が読みにくいと感じることがあります。
 設定で文字を大きくすることもできますが、文字を大きくするのはどうもデザイン的にあまり気に入らないので、我慢してデフォルトで使っています。

細かな設定が無い

 これもXiaomiとの比較になってしまいますが、Xiaomiでは結構便利に使っていた設定が、この機種では出来なかったりします。

 例えば、待ち受けやホーム画面のデザインについて、Xiaomiでは「テーマ」を変更することで、壁紙だけでなくアイコンを含めた全体のデザインを簡単に変更できるので、気分を変えるには便利でしたが、この機種では壁紙の変更やカスタマイズ位しかできません。

 また、Xiaomiでは画面をダブルタップすることでスリープ状態から画面をオンに、逆にダブルタップで画面オフにできたのが、この機種ではそのような設定はありません

 XiaomiのMIUIは独特ではありましたが、細かな設定も可能だったので、便利に使えていたものが使えなくなるとちょっと不便です。すぐに慣れるとは思いますが。

充電が遅い

 充電が遅いという声はネット上でも散見されます。 この点もまとめて後ほど

一般的な短所(個人的には気にならないが)

モノラルスピーカー

 スピーカーはモノラルです。
 個人的には、音楽を聴く際には、ヘッドホンかイヤホンを使いますので、気にはなりませんが。

顔認証には非対応

 顔認証はセキュリティー的にどうも不安な気がするので私は使いませんが、こっちの方が便利と言う人もいると思います。

リフレッシュレートが60Hz

 リフレッシュレートは1秒間に画面を書き換える回数を示しますが、この値が高いほど画面が滑らかに表示されます。
 最近は90Hzや120Hzという機種も増えてきている中で、この機種は60Hzと旧来のままです。
 個人的には、ゲームをするわけでもないですし、動画もあまり見ないので、気にはしてません。
 滑らかに動くに越したことはないと思いますが、リフレッシュレートを高くするとバッテリーの減りも早くなるでしょうし...。


電池持ちなどバッテリー周りについて

電池持ち

 ネット上では、電池持ちが超優秀と言う声が多いです。
 確かに、かなり優秀な部類だとは思いますが、あらかじめ高い評価を見ていて期待が大きかったためか、実際に使ってみると「こんなものか」という印象でした。
 前機種のXiaomi Redmi Note 10 JEが非常に優秀というもあったと思います。Socの能力が違うので単純には比較できませんが、Redmi Note 10 JEの方が持ちがかなり良い印象です。
 (今のところは、Redmi Note 10 JEが3日持つところ、2日くらいという印象)

 ネット上の情報では、システムアップデート後に電池持ちが悪化したという声もあるので、それも何か関係しているのかも知れません。

 それと、バッテリーの減り方が均一では無い気もします。特に残量20%近辺から急激に無くなる感じです。これもしばらく使っていると落ち着くのかも知れませんが。

モバイルネットワークのバッテリー消費

 購入当初、デフォルトの状態でしばらく使って、バッテリー使用量をみると「モバイルネットワーク」の項目がやたらとバッテリーを消費していました。
 そこで、設定を変更してみたところ、少し落ち着いた気がしますが、相変わらず「モバイルネットワーク」のバッテリー使用量が大きいのは変わりません。

 ちなみに、私の行った「モバイルデータ通信」の設定は以下の通りです。
  「優先ネットワーク」を「4G/3G」に  
  「5Gスタンドアローン」をオフ
  「ネットワークを自動的に選択」をオフにし、「KDDIホームネットワーク」を選択

充電速度

 充電速度は遅いですね。
 もともと18Wの充電までしか対応していないのですが、そこまでも速度が出ていない気がします。
 特に購入直後は遅かったですが、しばらく使っていると、ましになってきました。
 それでもRedmi Note 10 JEよりもかなり遅い気がします。

 バッテリーを痛めないためには良いのかも知れませんが。

いたわり充電について

 この機種は、バッテリーの劣化を防ぐために「いたわり充電」という機能が備わっています。
 これは、バッテリーを満タンにしない、もしくは満充電の時間を極力短くする機能です。
 満充電の状態はバッテリーに負荷をかけるのでそれを少なくしようというものです。

 この機能があるので充電が遅いという意見もありますが、「いたわり充電」をオフにしても充電速度が上がる様子はないので、あまり関係が無いように思います。

まとめ

 全体としては、軽量コンパクトで普段使いには十分な性能、なかなか可愛いヤツです。
 (表示が小さいという私にとってのデメリットもありますが)

 指紋認証の問題は、段々慣れてきました。
 (一発で認証しなくともイラっとしなくなった、指の当て方を工夫するようになった)

 バッテリーについては、そもそもバッテリーの特性として何度か充放電を繰り返すうちに活性化する、ということを聞いたことがありますので、もう少し様子を見たいと思います。

 いずれにしても、しばらくは、こいつを使って行こうと思います。

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