自動車税、固定資産税を楽天ペイで支払ってみた

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UnsplashのTingey Injury Law Firmが撮影

 税金の支払いも、銀行等の窓口で支払うだけでなく、クレジットカードやスマホのコード決済などいわゆるキャッシュレス決済で支払うことができるようになりました。

 ただし、現在の状況では、お得な支払い方法というのはほどんど無く、結論的には、楽天ペイで支払うのが一番お得だと思います。

 実際に、自動車税固定資産税を支払ったので、何がどうお得なのか、そして注意点についても説明します。

支払い方法の比較

 地方税については、これまで各自治体それぞれの対応でしたが、2023年4月から地方税共通納税システム地方税お支払いサイト」というのがスタートし、このシステムに対応した支払い方法であれば、ほとんど全ての自治体の税金を支払うことができるようになりました。

 クレジットカード、インターネットバンキング、口座振替などのほか、スマホのコード決済にも対応しています。(対応しているスマホ決済の一覧はこちら

 お得な支払い方法として思いつくのは、クレジットカードスマホのコード決済ですが、実は、お得な方法というのはあまり無い、というのが現状です。

クレジットカード

 クレジットカードで地方税を納めるとシステム利用料として手数料が必要になります。
 こちらで、手数料の試算ができますが、
 例えば、自動車税として34,500円を納めるとすると、288円の手数料がかかります。

 仮に、クレジットカードの利用でポイントやキャッシュバックがあったとしても、288円(この場合は0.8%強)がそこから差し引かれる勘定になりますので、あまりお得ではありません。

スマホのコード決済

 スマホのコード決済では、いわゆる「請求書払い」として公共料金の支払いと同じやり方で税金を払うことになりますが、この場合はクレカと違って手数料がかかりません
 ただし、昨年とは大きく状況が変わり、多くのコード決済でポイント付与などの特典が無くなったり、大幅に縮小してしまいました。

 例えば、PayPayでは、残高へのチャージでも、支払いでもポイントを獲得することができません。

 d払いの場合も、クレジットカードではチャージできませんし、請求書払いでは支払いによるポイント付与もありませんので、ポイントは獲得できません。

 auPAYは、残高へのチャージでポイント獲得は狙えますが、支払いではポイントは付与されません。「たぬきの抽選会」という抽選に参加できるだけです。
 また、auPAYへのチャージでポイントが付与されるクレジットカード等はあまり多くありませんし、チャージ上限も月に5万円という点に注意が必要です。
 詳しくは、こちらの記事を参照ください。


 ファミペイでも、支払いによる還元はわずか(1回につき10円)ですが、チャージによるポイント獲得は狙えます。こちらも1%の還元を狙えるクレジットカードはチャージ上限が月に2万円という点に注意してください。ファミペイへのチャージなどについては、こちらの記事を参照ください。

 2023年11月からクレジットカードからのチャージ上限が30万円/月にアップしました。ファミペイにチャージして1%のポイントが付与されるクレジットカードがあれば、ファミペイを利用するのが簡単です。
 楽天ギフトカードを購入してチャージする手間を考えれば、ファミペイを利用するのも有力だと思います。


 楽天ペイであれば、楽天カードからのチャージで0.5%の還元が受けられ、さらに2023年5月31日までであれば、キャンペーンで0.5%の上乗せがあり、合計で1.0%の還元が受けられます。
 ただし、キャンペーンはエントリーが必要なのと、キャンペーンで貰えるのは8月末までの期間限定ポイントであるという点は御注意を。

 さらに、楽天ギフトカードをお得に購入することができれば、楽天カードではなく楽天ギフトカードから楽天キャッシュにチャージすることで、さらに還元率のアップが狙えます。
 楽天ギフトカードなどのPOSAカードをお得に購入する方法については、こちらの記事をご覧ください。

実際の支払い方法

 スマホのコード決済で支払う場合には、各決済アプリの請求書払いの項目から支払うのが簡単です。

 楽天ペイの場合には、ホーム画面を少し下がったところにある、「請求書払い」のボタンをタップ、「請求書のコードを読み取る」と言うボタンをタップ、請求書のQRコードを読み取ると支払いの内容が表示されますので、確認して問題なければ支払って終了です。

 支払いは楽天キャッシュから行うのですが、このときに楽天ポイントを利用することもできます。
 ただし、利用するポイントを任意に指定することは出来ません。ポイントを利用するという設定にすると、残ったポイントをすべて使う形になります。

 例えば、期間限定ポイントは使いたいけれど、他のポイントは使いたくないというような場合には、「楽天ポイント利息」に一旦退避しておく、と言う方法もあります。

注意点

 特に大きな注意点なども無いのですが。

領収書が発行されない

 クレジットカードを含め、キャッシュレス決済で納税すると領収書が発行されません

 もちろん各アプリ等の支払い履歴には記録が残るのですが、領収書を貰わないとどうも気持ち悪いというような方は、金融機関等で現金で支払いましょう。

 なお、自動車の車検にも納税証明書の提示は不要になっています。オンラインで確認される仕組みということですので、納税してすぐに車検に出すというような場合以外には、実用上は領収書が無くても問題ないと思います。

el-QRとバーコードの違い

 コード決済で納付する場合には、納付書に印刷されているコードを読み取るわけですが、ここに印刷されているバーコードQRコードで対応しているアプリが違う場合があります。

 「el-QR」と書かれているQRコードが、地方税共通納税システムに対応したコードです。
 「地方税お支払いサイト」の一覧で記載されているアプリなら支払うことができます。
 バーコードの方は各自治体それぞれで対応するアプリが決まっていると思います。

 実際に私自身の場合でも、自動車税はバーコード、QRコード、どちらを読み取っても楽天ペイで支払うことが可能でしたが、固定資産税の方は、バーコードの方を読み取っても「対応しない決済方法」などという表示が出て、支払いできませんでした。QRコードの方はちゃんと読み取ってくれて無事に支払うことができました。

最後に

 実際にやってみるととても簡単でした。
 コード決済での納付は、お得ということもありますが、わざわざ金融機関等の窓口に行く必要もありませんし、24時間いつでも払えますので、それだけでも楽ちんです。

 領収書がもらえないのがちょっと、と思うかも知れませんが、これまで貰った領収書を何かに使ったことがあるかと思うと、私の場合は特に思いつくことも無いので、特にデメリットは無いように感じました。

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