ポイ活、お得界隈でも時々話題になる「POSAカード」ですが、今回はその「POSAカード」のお得な買い方について、整理してみました。
なお、楽天ギフトカードについては、ファミペイのキャンペーンの対象外ですので、他のPOSAカードとは少し違うのでご注意ください。詳しくは本文ファミペイの項をご覧ください。
POSAカードとは
POSA(ポサ)カードは、Point of Sales Activation カードの略で、レジで有効化(Activation)してもらうことで使えるようになる(そのカードで買い物等ができる)カードです。有効化してもらうまではタダのカードです。
コンビニなどでカードがズラッと並んでぶら下げられているのを見かけたことがあると思います。
Amazon、Apple、Google Play などなど様々なものがあります。
購入したPOSAカードにはコードナンバーが記載されていますので、そのナンバーをそれぞれの公式サイトで自分のアカウントや残高にチャージして、そのECサイトなどでの買い物に使う、というものです。
POSAカードのメリットとしては、
1.クレジットカードを使わずに簡単にECサイトで買い物ができる
2.チャージした上限以上には使えないので、使い過ぎを防げる
3.キャンペーンなどでお得に買える場合がある
と言われています。
今回は、上記のメリットはさておき、少しでもお得に買う方法について整理してみました。場合によっては、直接クレジットカードなどで支払うよりもお得に使えます。
POSAカードをお得に買う方法
まず、基本的にPOSAカードは現金でしか買えないというところがほとんどです。切手などと同じ有価証券に近いものだからでしょうか。つまり、ほとんどの場合、クレジットカードやスマホ決済は使えない、すなわちポイント還元を受けることができないというわけです。
このため自ずとPOSAカードをお得に買う方法というのは限られてきます。
ファミリーマートでファミペイで購入する
ファミリーマートではファミペイでPOSAカードを購入することができます。この方法が一番お得です。
(ただし、楽天ギフトカードば別です。どの方法でも還元率に大差はありませんが、iPhoneユーザーなら次の項で紹介しているWAONでミニストップで購入というのが少しだけお得です。ミニストップの店舗が近くにあればですが。)
なお、ファミリーマートでもファミペイ以外は現金でしか買うことができませんので御注意を。
ポイント還元率としては、
クレジットカードからファミペイへのチャージ(0.5%~1%)
or ファミペイ翌月払い(0.5% or 0.7%)
+ ファミペイ利用によるファミペイボーナス(0.5%)
+ キャンペーン「0と5の付く日にPOSAカードをファミペイで購入」(1.5%)
以上合計2.5%~3.0%のポイント還元を受けることができます。
ファミペイで購入する場合のデメリットとしては、
・0と5の付く日に購入しないとポイント還元率が下がる(楽天ギフトカード以外)。
・ファミペイに1%の還元率でチャージできるクレジットカードが限られている。
なお、これまで、ファミマTカード以外のクレジットカードからのチャージ上限は、ひと月あたり2万円でしたが、2023年11月22日からは30万円に大幅にアップしました。
また、ファミマTカードやファミペイ翌月払いを利用する場合は、合計で2.5%の還元率でPOSAカードを購入することができます。
さらに2023年9月から「ファミペイバーチャルカード」を登録していれば、ファミペイ翌月払いの利用額に0.2%分のボーナスが付与されます。(一種のキャンペーンだと思いますが)
つまり、ファミペイ翌月払いの場合、合計で2.7%の還元を受けることができます。
ただし、ファミペイ翌月払いの上限額はFamilyMartの側で決められてしまうので、人によっては上限5,000円という場合もあれば10万円という場合もあるようです。上限額を決める条件のようなものは非公開とされています。
(注意:2023年5月から楽天ギフトカードについてはPOSAカードのキャンペーンの対象外となりましたので、1.5%のポイント上乗せがありません。つまり楽天ギフトカードは合計1~1.5%の還元となります。)
ちなみに、POSAカードは、ファミペイを利用した際のポイントカード連携によるポイント付与の対象外になっていますので、こちらの連携ポイントのキャンペーンは適用されません。
ファミペイそのものについて記事にしましたので、こちらも参照してください。
ミニストップでWAONで購入する
ミニストップでは電子マネーWAONでPOSAカードを購入することができます。
また、WAONのポイント還元率は0.5%なのですが、イオン系列の店舗での利用は2倍の1%還元となるのでミニストップでも1%の還元が受けられます。(イオンの公式ページ)
さらに、iPhoneユーザー限定となりますが、以下の2つのルートでポイントの上乗せができます。
ファミペイ経由
・Apple Payに登録したクレカからファミペイにチャージ
もしくはクレカからファミペイに直接チャージ (0.5%~1.0%)
・Apple Payを使って、ファミペイバーチャルカードからWAONにチャージ
・WAONでPOSAカードを購入 (1.0%)
というルートを経由することで、合計1.5%から2%のポイント還元を狙えます。
(注)2023年7月1日からファミペイバーチャルカードからWAONへのチャージがポイント付与対象外に、7月14日にはMIXI Mからファミペイへのチャージができなくなりました。ですので、以前よりも還元率は下がっています。
ちなみに、Apple Payからファミペイへのチャージは月額2万円が上限となっていますが、ファミペイに登録しているJCBブランドのクレカチャージの上限2万円とは別にカウントされますので、合計で上限4万円となります。
また、ファミマTカードなら100万円までチャージできますが、還元率は合計1.5%止りとなります。
auPAYプリペイドカード経由
・1.0%還元のクレジットカードからauPAYプリペイドカードにチャージ
・auPAYプリペイドカードでApplePay WAON にチャージ
という手順を踏むことで、+1% 合計2%のポイント還元を受けることができます。
クレカからauPAYプリペイドカードへのチャージ上限は5万円です。
ちなみに、ApplePay WAONでは、auPAYプリペイドカードをわざわざ経由しなくとも様々なクレジットカードから直接チャージができますが、チャージはできてもポイント付与対象外という場合が多いです。auPAYプリペイドカードを経由する方がまだポイント付与の可能性が高そうなので、上記のような説明をしています。
ただし、Tカード Primeは、auPAYへのチャージがポイント付与対象外で、ApplePay WAONで直接チャージすれば今のところポイント付与対象です。しかも、日曜日にチャージすれば、1.5%のポイント還元となるので、合計で2.5%のポイント還元となります。(いつ改悪されるか分かりませんが)
なお、auPAYへのチャージでポイントが付与されるカードも決して多くはありません。
(auPAYへのチャージでポイント付与されるクレジットカードについては、こちらの記事も参考にしてください。)
なお、大幅な還元率アップとはなりませんが、イオンカードセレクトを使うことで、WAONへのオートチャージで0.5%のポイント還元があるので、iPhoneユーザー以外でも、この方法で1.5%還元を受けることができます。
ただし、イオンカードセレクトはイオン銀行からの引き落としが必須と言う点はご注意を。
なお、この「ミニストップで購入」する方法の欠点は、ミニストップの店舗が非常に少ないということです。遠くの店舗までわざわざ買いに行くには面倒ですから。
ウエルシアで購入する
ウエルシアでは現金でしかPOSAカードを購入できないのですが、Tカード(もしくはWAON POINTカード)を提示することで、1%のポイントの還元を受けることができます。
ただし、残念ながら、「ポイント2倍デー」や「シニアズデー(ポイント3倍)」はPOSAカードは対象外です。
特定の日に購入する必要もありませんし、手順を踏む必要もありませんので、ポイント還元率は1%ですが、一番簡単です。ファミペイのようなチャージ上限もありませんし。
ちなみに、ウエルシアでは、TポイントとWAON POINTをダブルで貯めることができるようになっていますが、POSAカードの購入では、Tポイント(もしくはWAON POINT)だけが貯まります。
(公式ページをよく読むと「Tポイントが優先」とあります)
「優先」なので、WAONだけを提示すればWAONが付与されると思われます。
「POSAカードはポイントアップデーの対象外、...カード提示での進呈ポイントは、基本ポイントのみ」とありますので、上乗せは無いということです。
いずれにしても、ウエルシアでのポイント還元は1%ということです。
POSAカード買うとき、店員さんにTカードに続けて、WAONの提示を求められることがありますが、WAONポイントも貰えるのか、と期待しないように。
セブンイレブンでnanacoで購入する
セブンイレブンではnanacoでPOSAカードを購入することができます。
nanacoは利用時にポイント還元がありませんので、nanacoへのチャージでポイントを得ることになりますが、クレジットカードからの直接チャージが可能なのは、現在ではセブンカード・プラスだけで、還元率は0.5%です。
iPhoneユーザーであれば、他のクレジットカードが利用可能ですが、これもWAONと同じくauPAYプリペイドカードを経由する方が、ポイントを得られる可能性が高そうで、1%還元が狙えます。
ただし、WAONについても同じですが、auPAYプリペイドカードを経由する方法は、いつ改悪されるか分かりませんので、その点は御注意を。
番外編 ドン・キホーテでmajicaで購入する
私自身やったこともなければ詳しく確認していませんし、とても手間がかかりそうなので、こんな方法もありますという程度の紹介です。お勧めはしません。
手順としては、
・ベネフィットステーションで「gifteeギフトコード」を購入(5%のポイント還元)
・gifteeというサイトで、gifteeギフトコードを使ってmajicaギフト券を購入
・majicaギフトをmajica残高に統合し、ドン・キホーテでmajicaでPOSAカードを購入する
このような手順を踏むことで5%のポイント還元を受けることができます。
ただし、ベネフィットステーションを個人で利用するには、プライベートという有料の個人会員になる必要があります。また以前は購入が可能であった「J’sコンシェル」というサービスはリロクラブが参画してサービス内容が変わるようです。
そこで、還元率は落ちますが、gifteeでmajicaギフト券を普通に購入するのが一般的だと思います。ただし、クレジットカード決済やPayPay、楽天ペイが使えない(majicaギフト券の購入には使えない)ので、ApplePayやd払いなどを使うことになります。
さらに問題は、giteeでmajicaギフト券がずっと入荷待ちの状態ですし、majicaギフト券は1枚の単価が少額で、1会計で1枚のみ利用可、まとまった金額の支払をしようと思うと残高への統合が必要ですが、majicaギフト券の残高への統合は1日1回のみ、などあれこれと制約が多く、非常に面倒です。
いずれにしても私自身はやったことがありませんし、そもそも「統合」がとても面倒そうです。
majicaギフト券の「統合」が面倒という場合は、電子マネーmajicaに直接チャージする方法もありますが、majicaでPOSAカードを購入してもポイントの付与対象外です(普通の商品なら1%のポイントがつきます)し、majicaにチャージしてポイントが付与されるのは、donpen card系列の特定のクレジットカードだけです。
2023年6月30日までは、majicaアプリへのチャージで最大10%のポイント還元(上限1000ポイントまで)というキャンペーンをやっていました(大盤振る舞いのキャンペーンが速攻で終了と思ったら縮小して再開)が、このような何かのキャンペーン以外では直接のチャージはお得ではないです。
ちなみに、majicaで貰ったポイントではPOSAカードは購入できないので、注意してください。何か別の普通の商品を買いましょう。
いずれにしても、ドンキでmajicaを使ってPOSAカードを買うというのは、注意点が多いので、よく確認してからにしましょう。
追加(JAL Pay)
JAL PayというJAL マイレージバンクアプリで利用できる決裁サービスがありますが、これを使って、JAL NEO BANK → JAL Pay → (au PAY →) WAON → ミニストップでPOSAカードを購入する、という方法があるようです。
ただし、WAONへのチャージにApple Payが必要ですので、iPhoneユーザー限定です。
この方法だと、2024年3月まではJAL Payのキャンペーン込みで合計3.4%の還元、それ以降は2.25%の還元が受けられるということです。
JALのマイレージを貯めている方などは、特にメリットのある方法だと思います。
楽天ギフトカードについては、この方法が一番還元率が高いものと思われます。iPhoneユーザー限定ですが。
JAL Payについてはこちらの公式ページを、JAL Payのキャンペーンについてはこちらのキャンペーンページをご覧ください。
どのPOSAカードを購入するか
楽天ギフトカード
自分の用途にあったもの、必要なものを購入すれば良いのですが、例えばAmazonなどはプライム会員であったりするとやり方によってはもっとお得な方法がありそうですが、楽天ギフトカードであれば、楽天キャッシュにチャージすることで、楽天ペイでさらに1%還元率を上乗せできたり、楽天証券での投資信託の積立てに使えたりします。
楽天カードから楽天キャッシュにチャージした場合は、0.5%のポイント還元ですので、それよりもお得に利用できます。
Androidユーザーの場合は、ウエルシアで購入(還元率1.0%)しても、ファミペイで購入(還元率1.0~1.5%)しても、あるいはWAONでミニストップで購入(還元率1.0~1.5%)しても、大きな差はありません。それでも、楽天カードから楽天キャッシュにチャージして0.5%還元を受けるよりはお得です。
iPhoneユーザーの場合も、大きな還元率は狙えませんが、Apple Payが使えますので入口出口は広く、Androidユーザーよりは少しだけですが高い還元率が狙えます。
ちなみに、楽天カード(JCB限定)から「5と0の付く日」に楽天キャッシュにチャージすれば1%上乗せ還元というキャンペーンは3月で終了してしまったようです。
モバイルPOSAカード
POSAカードのうちの一部の種類には、モバイルPOSAカードというものがあります。扱っているお店は限定されますが、紙のPOSAカードと違って売切れるという心配が無いので安心です。
ここでは楽天ギフトカードについて説明します。
モバイルの楽天ギフトカードは、ここで挙げた中では、ミニストップ、ウエルシア、ドン・キホーテで扱っています。「モバイル」ではありますが、店舗に足を運ぶ必要があります。
(ドン・キホーテでの取り扱いは2023年11月30日で終了とのこと)
購入方法はこちらの公式の説明ページをご覧ください。簡単に言うと、スマホで指定のURLにアクセスして、表示されたバーコードをお店で示して購入、自分のメールアドレスにPINコードが届きます。
注意点は、店舗ごとに指定のURLが違いますので、間違えないように。
バニラVisaギフトカード
この他、「バニラVisaギフトカード」もVisaカードと同じように使えて便利ですが、ICチップありませんので、実店舗での利用は不便です。また、残高が減ってもチャージできない点も注意が必要です。
(2023.4.5) バニラVisaギフトカードが4月5日から3dセキュアに対応しました。(公式のお知らせ)
実際に使ってみましたが、特に何もしなくても、3dセキュアの認証をしてくれます。
3dセキュアに対応してくれれば、かなり用途が広がると期待したのですが、結果的には少し広がったという感じです。
バニラVisaギフトカードについて、使い方や3dセキュア対応でどう変わったのか、3dセキュアとは何かなどをまとめた記事を書いたので、こちらも御覧ください。
その他
これら以外でも色々自分の用途に合ったPOSAカードを購入すれば良いと思います。例えば、Amazonでよく買い物をするならAmazonギフト券でも良いと思います。ただし、何かのキャンペーンに参加する場合など条件に該当するかどうかはよく確かめて下さい。
コメント