POSAカードの記事で少し触れた「バニラ(vanilla)Visaギフトカード」ですが、3dセキュアに対応したということで使い道がかなり広がると期待したのですが、ちょっと期待はずれだったようです。
それでも以前よりも使い勝手が良くなったのには違いありません。
色んな方が各種のプリペイドカード、電子マネー、コード決済などへのチャージや紐づけに使えるのか検証した結果を発信されていますが、今回はバニラVisaギフトカードについてあらためてまとめておきたいと思います。
(2023.5.3) 一般のニュースでも取り上げられているようにpaypayが仕様を変更し、8月1日からpaypayカード以外のクレカに紐づけできなくなります。(paypayからのお知らせ)
これにより、バニラVisaギフトカードをpaypayで使うことはできなくなります。
概要
バニラVisaギフトカードは、Visa加盟店 で利用できるプリペイドカードです。
公式ページはこちらです。
いくつかのタイプがありますが、お得に購入することができるのは、POSAカードとして売られているタイプです。お得な購入方法については、こちらの記事にまとめていますので、参照ください。
POSAカードとして購入したパッケージを開けるとクレジットカード状のプラスチック製のカードが入っていますので、これをVisaカード(プリペイドカード)として使うわけです。
店頭で購入可能なもの(つまりお得に買えるもの)は、3,000円から1円単位で購入でき、上限が1万円となっています。
なお、普通のクレカと同じようにカードの署名欄にサインをするのを忘れないように。
また、細かい話ですが、パッケージに固定するための粘着剤のようなものが付いてますので、ゆっくり引っ張るなどして剥がしておきましょう。
使い方
基本的な使い方
店頭やECサイトで使うことができます。
店頭で使う際には、ICチップがついていませんので、昔ながらのカードをスライドさせる方法になります。当然ながらタッチ決済には非対応です。
また、カードに暗証番号を設定するということができないので、暗証番号が必要な決済にも使用できません。
「利用できない加盟店」として、継続契約の利用料金などプリペイドカードではおなじみのものがあがっていますので、この点も注意が必要です。(公式の案内ページ)
ECサイトで使う場合には、最初に1度だけ、「EC利用設定」というのを行う必要があったのですが、どうやら、2023年4月11日から、この手続きが不要になったようですね。
公式のお知らせの表現では、「特別な設定不要でEC利用が可能」とありますので、何もしなくてOKということのようです。そのままカード番号やユーザー名(カードに記載している「GIFTCARD HOLDER」の文字そのまま)、セキュリティコードなどを入力しましょう。
冒頭に触れたように、3dセキュアに対応しましたが、公式のお知らせにも記載があるように、特に何か特別な手続きは不要です。
何かのサイト上で3dセキュアが求められる場合、自動的に確認しに行ってくれるので確認が取れればそのまま手続きが進んでいきます。
ただし、追加認証を求められる場合など一部サイトでは利用できない可能性はあります。
注意点
バニラVisaギフトカードは、使い切りのプリペイドカードなので、残高に追加でチャージするようなことはできません。使用する前にいくら残高があるか確認しておきましょう。
残高は公式のページに「残高/利用確認」というボタンがありますので、そこから確認できます。
「お客様番号」を入力するだけでOKです。(注意:カード番号ではありません)
個人的にはこの点が一番不便かなと思います。チャージできないという点もさることながら、Webサイトでないと残高確認できないのは不便です。d払いやPayPayに登録した際に表示される残高の枠は、あくまでもそのコード決済上の枠であって、カード自体の残高ではないことを注意してください。
例えば、デビットカードを登録していて、PayPay上はあと1万円使える枠があっても、銀行に残高がなければ支払い不能で決済できないのと同じことです。
なお、少額の残高が残った場合の消化方法については、公式ページにもいくつか紹介されていますが、Amazonギフト券を購入するのが一番簡単だと思います。
また、パッケージや公式ページにも注意書きがありますが、残高が9円以下の場合は使えない、現金を含めて他の決済手段との併用はできない、などの点にも注意が必要です。
電子マネーへのチャージなど
他のプリペイドカード、電子マネー、コード決済へのチャージや紐づけができるのかどうか。
3dセキュアに対応したことによって、ここが広がるのか期待したのですが、冒頭に書いたように、あまり大きくは広がらなかったということです。
主なものについての可否は以下の通りです。
〇 d払い、モバイルSuica
△ PayPay(従来通り利用上限5000円)(2023年7月まで)
× Kyash、TOYOTA Wallet、楽天ペイ、楽天Edy、MIXI M、IDARE、Revolut、B/43
もともと「ご利用できない加盟店」として、「各種プリペイド・電子マネーの購入・チャージ代金のお支払い」とありますが、クレカを紐づける形で利用する「楽天ペイ」が駄目だったり、「PayPay」も3dセキュア対応前と変わらなかったというのは残念でした。
PayPayは、2023年8月1日から他社クレジットカードの利用ができなくなるので、いずれにしてももう出口には使えませんが、d払いに紐づけられるのは、ありがたいです。
d払いが利用できるお店も増えているように思いますし、利用上限も本人未確認でも5万円/月とPayPayよりも使い勝手がいいです。
ただし、d払いの場合は、他社のクレカに紐づけた支払い方法だと、各種のキャンペーンの対象外となることが多いので、この点は注意が必要です。
まとめ
以上の通り、3dセキュアへの対応によって、少しではありますがバニラVisaギフトカードの出口が広がったのは喜ばしいことです。
そのままでは実店舗でやや使いづらいですし、d払い、モバイルSuicaで使えるのは便利です。
ファミペイを使ってファミリーマートで「5と0の付く日」に購入すれば、2023年5月以降でも2.5%から3%の還元率でポイントが付与されますので、お得な選択肢が増えた感じです。
(POSAカードの購入については、こちらの記事「POSAカードをお得に買う方法」やこちらの記事「ファミペイ お得な使い方と注意点」も参照ください。
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