Google Adsense 合格への道 -不合格続きだった私が合格までにやったこと-

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UnsplashのRubaitul Azadが撮影した写真

 「なかなか通らない」、「どうやったら通るのか分からない」、との声も多い「Google Adsense」広告の審査ですが、私も6回不合格となり、苦心の末、7回目でやっと合格しました。

 そんな私が、審査合格に向けてあれこれ対策を行う中で、実際にどのような対策をしていったのかをお示しして、少しでも参考にしていただければと思って記事にしました。

 ネット上には、審査合格のポイントはこれ、という記事が沢山ありますし、私もそれらを片っ端から読んで参考にさせていただきつつ、あれこれやってみて、これは効果がありそう、これはあまり関係なさそうなど、どこにどのように注力すべきか感じたことを中心にまとめてみました。

 ですので、ポイントを絞って説明したいと思いますので、審査の申請方法と言った手続きやブログの操作などについては割愛します。

 この記事がAdsenseの審査で悩んでおられる方の参考に少しでもなればと思います。

最近は審査が厳しい?

 最近は審査が厳しくなっているようで(2021年ごろから?)、このポイントさえ押さえれば大丈夫という感じでは無いようです。

 不合格の通知内容も、具体的にここがダメという指摘があるわけでなく、「有用性の低いコンテツ」だとか、「コンテンツの最小要件」を満たしていないだの「質の低いコンテンツ」だの、見るだけで心が折れそうになりますが、諦めたらそこで終わりです。
 Adsenseは必須ではない、在っても無くても収益に大きく影響しない、という意見もありますが、挑戦したのならめげずに頑張りましょう。

やっておいた方が良い事

形式的な問題

 「形式的」と言う表現は良くないかも知れませんが、「プライバシーポリシー」「お問い合わせフォーム」「プロフィール」など、これはまず整えましょうと良く言われている部分です。

 どの程度必須なのかは分かりませんが、やっておくに越したことはありませんし、思い悩むものでもないので、ネット上の情報を参考に設置しておきましょう。

 とくに「プロフィール」やそのサイトがどんな内容を目指しているかなどの部分は、丁寧に書いた方が良いと思います。サイトや記事の内容の信頼性にも関係してくると思うので。

技術的な問題

 「技術的」という言い方も変ですが、「グローバルナビゲーション」だとか「カテゴリーの一覧」だとか、サイトの表示速度など、アクセスした人が使いやすいサイトになっているかどうか、と言う部分です。

 これには、ページのデザインの問題や、図や画像を使って見やすくなっているかなども関係してくると思いますが。

 ただ、この部分は、質が高いに越したことはないですが、上を見たら切りがないので、できる範囲で良いと思います。最低限、設置しましょう、整えましょうと言われていることは必要でしょうが、ここばかりに拘るよりも、後に述べる「内容」の方に注力しましょう。

それほど気にする必要のない事

審査用コードの張り付け方

 審査用コードがブログの適切な箇所に正しく張り付けられている、ということは当然必要なことなのですが、例えば、WordPressのCocoonであれば、そうしたコードを張り付ける場所が設定項目にありますので、Adsenseの申請ページにあるコードのコピーボタンを押してコピーして、そのコードをそのまま張り付ければそれでOKです。

 コピーしたものをそのまま張り付けると「改行」が含まれるのでダメ、という情報をいくつか見かけましが、少なくとも私の場合はそれで問題になることはありませんでした。

 逆に、貼り付けたコードを自分でいじって変にしてしまって、それで不合格になったことがあります。
 審査用コードが正しく貼り付けられていないと、内容の審査に入ってもらえません。コードが正しく貼ってないよ、というそれだけの理由ではねられます。

 内容審査で「有用性の低いコンテンツ」と言われているということは、コードは正しく貼られているということです。

フリー素材の利用

 フリー素材の画像よりも、自分で撮影した写真や作成した画像を使った方が良い、という話もよく聞きます。
 確かに、その方がオリジナリティーがありますので、良いと思います。
 できるならそうしましょう。

 ただ、時間的にも環境的にも難しい場合もあるでしょう。私のブログも、画像のほとんどがフリー素材です。自分で撮影、作成したものは一部ですが、それでも審査に通っているので、それが理由で審査に落ちるということは無いということです。

 時間に余裕があれば良いですが、限られた時間を割くのであれば、内容の方に振り向けましょう。

審査期間

 対策というわけではありませんが、審査期間の長短は、審査内容に特に関係無いと思います。結果が返ってくるのが遅いから、審査結果がとても悪いのだとか、早いからもう一息だとか、その逆、ということも無いと思います。

 審査の期間はまちまちです。私の場合、不合格で返ってくるまでの期間は、1週間前後のことが多かったですが、長い時で2週間以上、短い場合で翌日、または即日、でした。合格したときは1週間くらいだったと思いますが。

一応気にした方が良い事

記事の長さ

 記事の長さは1,000文字以上が望ましいとよく言われています。
 それなりに内容のある記事を書こうとすると、そのくらいの文字数は必要になるとは思います。

 私自身は、あまり短い記事をあげていませんので、よく分かりませんが。短い記事を上げたときに審査でどう判断されるのかは何とも言えません。

 ただ、やはり単に文字数がどうこうという問題ではなく、それよりも、伝えたい内容が分かりやすく記述されているかどうか、内容が一定の質を確保しているかを気にした方が良いとは思います。そうすると結果的にそれなりの文字数になるのではないかと思います。

記事の数

 最低5記事以上必要とか、1ジャンルで5記事あるいは10記事以上、必要ということがよく言われています。

 私自身は記事数が少ない段階では申請をしていないので、5記事以下ならどうなのかといったことは何とも言えないのですが。

 ただ、多すぎるのは問題があると思います。これも数の問題というよりも内容に関わるのですが、すべての記事が内容的に水準をクリアしていれば大丈夫でしょうが、いくつか良い記事があったとしても、評価の低い記事が他にあると、審査はブログ全体でなされますので、結果的に不合格になる、と思います。

 ある程度少数精鋭を目指した方が良いと思います。

 実際、私の場合、ピーク時は50記事を超えていましたが、問題のありそうな記事をどんどん削っていって、30程度まで減らして、そこで合格しました。
 この辺りの事は、また後ほど詳しく述べます。

ブログの更新頻度

 できるだけ短期間で更新し新しい記事を追加した方がGoogleにやる気を示すことができるので望ましい、という情報もありました。そう極端に頑張る必要は無いでしょうけれど、長期間ほったらかしにしておくのは良くないと思います。

 Adsenseの審査要件についてGoogleが投稿している動画(「Google AdSense – コンテンツの品質」という動画)でも、「適切なタイミングでサイトのコンテンツを更新」「コンテンツを定期的に追加」ということに言及しています。

 とは言え、しばらく更新していなかったブログでもAdsense審査に合格している例はあるようですし、更新頻度が決定的な要因になるわけではないとは思いますので、新しい記事をどんどん追加すれば良いというものではないと思います。

 つまりこれも、記事の内容、質にかかわる問題だと思います。

 少なくとも、記事の内容で更新、訂正が必要だとか、追加情報があった、など手入れが必要な場合は、すぐさま対応するようにしましょう。
 また、世間で話題になっている事柄と関係する記事ならタイミングを逃さずに上げる様にしましょう。
 それはサイトや記事の内容の質を上げるということに繋がるからです。

 逆に言えば、質の低い記事をどんどん上げていっても意味がない、むしろマイナス、ということだと思います。

アクセス数

 サイトに対して一定のアクセス数が無いと合格できない、という情報もありました。
 これは一面正しいと思いますが、逆にアクセス数が一定あってもそれで合格するわけではありません

 ブログを立ち上げて日数が浅い場合には、さほどアクセス数も上がっていないでしょうけれど、それで合格されている方もいるので、サイトへのアクセス数そのもので左右されるわけではない、ということです。

 つまり、これも内容にかかわる問題だと思います。
 一定期間運営しているブログで、内容が良ければそれなりにアクセス数も上がっているはず、ということだと思います。つまり、要は内容次第(しかも特定の記事ではなく、ブログ全体としてということです。

 私の場合、アクセスが全然ないのに広告を貼っても意味ないだろうと思い、一定のアクセス数が稼げるようになるまでAdsenseの申請をしませんでした。
 ですので、申請時点で一定のアクセス数はあったのですが、それでも不合格が続きました。

 記事毎にみてみると、アクセス数は記事によって大きくバラつきがあり、そこが問題だったわけです。
 この点も含めて、後で述べます。

分野をある程度絞る

 分野を絞らない、いわゆる雑記ブログで成功している人たちも沢山いるので、一概に何とも言えないと思いますが、ある程度記事の分野は絞った方が審査は通りやすいと思います。

 ブログ全体として内容を評価されますので、分野があれこれバラけてしまうと、全体のクオリティを上げるのも大変ですし、今後、アクセス数を伸ばしていくことを考えても、ある程度絞った方が良いように思います。

 例えば、ある項目で検索して訪問してきた人が、全く関係のない記事に興味を示すかどうか。
 そういうことを考えると、複数分野を取り上げるにしても数は絞るか、何らかの関連性のある分野にした方が良いと思います。

 と言いながら、私の場合も分野は絞り切れてはいませんけれど。

他のアフィリエイト広告

 Googleアドセンス以外の広告を貼っていても大丈夫なのか?

 私自身は、まずはGoogleアドセンスからと思って、他の広告は貼りませんでしたが、この点を気にされる方も多いようです。

 多くの意見では、他の広告を貼ること自体は問題がない、ということです。

 ただ、広告もブログの内容の一部とみなされるでしょう。ユーザーの目に触れるわけですから。つまり、広告ばかりの記事になってしまっている場合や広告の内容がGoogleにとって好ましくないと考えるようなものである場合には、評価が下がってしまうと考えた方が良いでしょう。

 気になる様でしたら一旦下げるというのもありかと思います。

一番大事な事 = 記事の内容

 記事の内容が一番大事皆さんそう仰ってます。
 Google自身も、そう言ってます(と思われます)。Adsense の資格要件でも以下の様に述べています。

ユーザーの興味を引く独自のコンテンツ
コンテンツは高品質かつオリジナルで、ユーザーが魅力を感じるものであることが必要

 Googleの制限している、暴力、犯罪、誹謗中傷、薬物などに関わるような内容を記事にして、Adsenseの申請をするような人はいないでしょうから、問題は、オリジナリティー、独自性のある、読者の役にたつ、疑問に応えるような記事かどうか、と言う点です。

 一生懸命に力を入れて、関連情報もあれこれ調べて、これは自分独自の皆に役に立つ内容だ、と思っても、本当に多くの人がそう思ってくれるか、独りよがりになっていないか。
 皆が知りたい、よりも自分が言いたいが先に立ってないでしょうか。

 そして、それよりも何よりも、Googleがどう評価してくれているのか

 ここのところが一番難しいところです。Googleは何は良いけど、何がダメと、具体的には教えてくれません
 なので、内容が大事なのは分かっているけど、この記事のどこがどう駄目なの? どうしたら合格できるの? さっぱりわからない、と言うことになってしまいます。

 この点をもう少しだけ、深堀してみます。

YMYLジャンルに該当していないか? ライバルは強力ではないか?

 これもよく言われてます。YMYLとは、「Your Money or Your Life」、つまり、お金や経済的安定、医療、健康など、人の生活、人生に影響を与える分野を指し、Googleの品質評価ガイドラインで厳しく審査される項目です。

 つまり、この分野にかかわる記事を書いて審査に合格しようとするのは非常にハードルが高い、ということです。

 とは言え、かなり抽象的で、広く言えば何でも当たりそうにも思えます。

 これに少しでも当たりそうな記事を避けていくと、書くことがなくなるじゃないか、とも思えます。
 私もそう思って、あまり気にせず記事を書いていきました。しかし、自分なりには頑張った内容にしたつもりでも、やはり不合格が続きました。

 また、別の味方をすると。(YMYLに限りませんが)

 この分野は特に、多くのプロの(あるいはプロに近い)人たちが体系的な情報を提供しています。医療関係者、金融のプロ、法曹関係者などなど。こういった人たちと正面から勝負して勝つ(=オリジナリティーのある有用な記事と評価されるのは難しいです。(少なくともGoogleの審査の上では、専門性が重視されます)
 プロ(それに近い人たち)が書いている分野、中でもGoogleが厳しく評価する分野については、大きく切り口を違えることができなければ、一旦スパッと諦めるのも戦略です。

 例え、皆が気付きにくい点を指摘しているとか、もっと分かりやすく書いていると言っても、パッと見て被っているようなら、一旦は記事を下げるのが無難だと思います。

 また、これらの分野に関わるものだとしても、自分が実際に体験したことはオリジナルなことですし、多くの場合参考になるでしょう。実際に貴重な情報だと思います。しかし、それが一般化できるか、皆が参考にして良いものか、という問題もあります。

 例えば、分かりやすい例として、この病気がこうやって治った、と言っても、治った原因が本当にそれなのか、多くの人に当てはまるのか、この金融商品でこれだけ儲かったというのが、たまたまタイミングが良かっただけなのか、しっかりした根拠があることなのか。
 一人の素人が自分だけの体験でどうこう言えるものではないと評価されないでしょうか。少なくともGoogleは厳しく評価するのではないでしょうか。

一定のアクセス数はあるか

 これは一定期間ブログを運営し、記事を上げてからある程度時間が経っていないと何とも言えないのですが。

 その記事が他の人の役に立つものか、求められているものか、自分で判断するのはなかなか難しいものです。そこで、一定のアクセスがあるかどうかが一つの目安になります。

 アクセスが少ない記事というのは、皆が望んでいない、若しくは検索の上位に来ない(=Googleがあまり評価してくれていない)ということだと思いますので、記事を書き直す、もしくはすぐには難しいようなら、一旦は下げるのもありです。

私が実際にやった事

概ね次のような順番で対策をしていきました。
ただし、その間にも新しい記事は少しずつ上げていました。

細かな手直し

 全体の体裁を整え、Google Search Consoleなどでエラーを起こしていないかチェック(放置していても良いエラーもあるので、そうしたものは放置しました)、ブログ内で関連記事同士で適切にリンクを張るようにし、公式ページ等からの引用だけでなく、フリー素材についても引用元を明記するなど、小手先と言っては何ですが、とりあえず出来ることは可能な限りやってみました。

 また、アクセスのふるわない記事は内容を手直ししてみるなどもしました。
 審査用コードの貼り付けで失敗した件はすでに書いた通りです。

 ですが、この段階では、なかなか合格はいただけませんでした。

特定分野の記事をすべて削除

 削除と書きましたが、正確には下書きに戻しました。
 そのカテゴリー自体を削除しました。

 苦労して書いた記事を下げるのは、それもまるまる一つの分野を捨てるのは、記事の価値を自ら否定するようでなかなか踏み切れませんでしたが、YMYLに引っ掛かりそうでもありましたし、もともとその分野全体がアクセス数がふるわず、アクセスが伸びないということは、少なくともGoogleは評価してくれていないということだと考え、思い切ってバッサリ捨てました。

 しかし、それでも不合格でした。

さらに記事を削除

 以前からこんなことが続いていました。

 Google Search Consoleを見ると、検出されているのにインデックス登録されない、登録をリクエストして一旦は登録されるものの、しばらくするとインデックスから外される(「クロール済み未登録」となる)。そんな記事がいくつかありました。

 それらの記事は確かにアクセスも伸びていません。
 つまり、それらの記事はGoogleとしてはあまり価値のない記事と評価しているのだろうと考えました。

 そこで、上記で切り捨てた分野に以外でも、Search Consoleから落とされる記事はもちろん、アクセスの伸びていない記事はどれか、手直ししてもっと深堀り、広がりを持たせられるかどうか、アクセスの伸びている記事との関連性はどうか、などを吟味して、手直ししてもすぐ伸びが期待できそうにないような記事は削っていきました。

 この結果、ようやく合格することができました。

補足

記事を削除する際にインデックスの削除依頼も

 記事を削除しても、クロールが回ってくるまでタイムラグがあります。つまり、記事が削除されたことをGoogleが認識できず、検索インデックスに残ったままの状態が少しの間できます。

 そうすると、検索で引っ掛かっても記事が存在しないという状態になるので、これはあまりよろしくないような気がします。何となく気持ちもすっきりしませんし。
 ですので、Google Search Consoleのメニューから削除依頼を出して、その記事をインデックス登録からも削除してもらいました。

 ただ、安易に削除依頼を出すのは、検索順位に悪影響を及ぼすという意見もありますので、真偽のほどは良く分かりませんが、その辺をどう判断するかはあります。
 私の場合は、中途半端に検索に残るのがいやだったので、すべて削除依頼を出しました。

 なお、その記事を一旦は下ろしても、また上げる、再利用したくなるかも知れません。そう考えるのであれば、いきなり削除するのではなく、一旦非公開にするか下書きに戻すのが良いでしょう。

最後に

 今回記事をまとめてみて、あらためて思ったのは、審査のポイントは結局2つの点に集約されるだろうと。

 一つは、ユーザーが使いやすい、見やすいサイトになっているか。
 そして、もう一つが、記事の内容。Googleの言う「ユーザーの興味を引く独自のコンテンツ」かどうか。

 それ以外の事項は、これら、特に記事の内容につながる一つの目安、手がかりなんだろうな、とあらてめて思いました。

 ただ、記事の内容については、自分の評価と、他人の評価、Googleの評価、これらが必ずしも一致するとは言えません。
 私の場合は、立ち上げて日の浅いブログというわけではないので、アクセス数を手掛かりにしましたが、実際に渾身の出来と思った記事があまり伸びず、思ってもみなかった記事が伸びるということは往々にしてあります。

 今後、多くの人に見てもらえるようなブログにしていくためには、独りよがりにならず、他の皆さんのブログなども手本として、精進していくしかないかなとあらてめて思いました。

 この記事を最後までご覧くださった方は、きっとAdsenseの審査で悩まれているのだと思います。途中でも書きましたが、諦めたり投げやりなったらそこで終わりです。あきらめずに頑張って下さい
 私の記事の内容が少しでも参考になれば幸いです。ご健闘をお祈りします。

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