Dyson Micro Plus (SV33 FF PL) 買いました

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UnsplashのTim Mossholderが撮影した写真

 表題の通りですが、ダイソンのスティック型コードレス掃除機Dyson Micro Plus (SV33 FF PL)を買って、しばらく使ったみましたので、その感想、長所、欠点などについて、お伝えしたいと思います。

 これまでは、ダイソン製のキャニスター型掃除機を2台続けて使ってきましたが、その2台目も長年使ってそろそろ限界だったのと、キャニスター型はわざわざ引っ張り出してくるのが面倒でなかなか掃除をする気にならない、と思っていたので、この機会にコードレスに買い替えました。(ダイソンではもうキャニスター型は売ってませんが)
 他メーカーのものも含めて、店頭で実際に色々触ってみて、この機種に決めました。


Dyson Micro Plus (SV33 FF PL)とは

 ダイソンのスティック型コードレス掃除機の最軽量モデルです。2023年に発売開始された新しいシリーズになります。

 ダイソンの掃除機は、少し前まで、本体は同じでも同梱品の異なるモデルが複数あって、製品名の末尾の名称で区別するようになっていますが、一見するとどこがどう違うのか、何が何だかわからない、ということもありましたが、最近は整理されてきているようです。

 このMicro Plusに関しては、もともと付属品違いのモデルというのは無いので、そうした心配はありません。
 ちなみに、フィルターをHEPAフィルターにしてより微細なちりまでキャッチできるという、Micro HEPA Plusというモデルもあったようですが、現在は公式ページから無くなっていますね。

 なお、Micro Plusは、前モデルのMicro 1.5㎏のマイナーチェンジ版で、クリーナーヘッドが大きく変更されています。どんなヘッドなのかは、この後で。


長所

軽量

 さすが、最軽量モデルと言うだけあって、この軽さは圧倒的です。
 数値でいうと、重さ1.54㎏です。(Micro 1.5㎏はその名の通り1.5㎏だったので40g重くなりましたが、ヘッドの違いでしょう)
 ほかに軽量モデルとしては、Digital Slimシリーズというのがありますが、こちらは1.9㎏で、その差360gですが、実際に持ってみるとその差は大きいです。

 軽量(かつコードレス)ゆえに、持ち出すのが全く苦になりません。ここちょっとホコリが、と思った時にはサッと出してサッと掃除する、と言う感じです。

 また、ずっと使っていても手がだるくなったりしにくいですし、ちょっと持ち上げて移動したりするなどの取り回しも楽です。

 掃除に対する抵抗感を減らしたいと思っておられる方には、ぜひ軽量モデルをお勧めします。

ヘッドのLED

 ダイソンの掃除機のいくつかのモデルには、ヘッドにLEDが搭載されていて、これで照らすことによって、「目に見えないゴミを可視化する」と謡っています。
 このMicro Plusも、前モデルのMicro 1.5㎏からヘッドが改良され、やや幅広になると同時にこのLEDが搭載されました。

 実際に使ってみるまでは、こんなLEDでゴミを照らすなんて気休め程度、あんまり意味ないだろう、と思っていましたが、これが意外や意外、本当によく見えます。
 床をパッと見てホコリなども無さそうで綺麗と思っていても、これで見てみると、こんなにチリやホコリがあるんだ、というのがよく分かります。

 掃除機によっては、床の汚れ具合をセンサーで感知してランプで知らせるというような機種もありましたが、実際にチリやホコリが目で見えるインパクトは大きいです。
 ちゃんと掃除しよう、という思いになります。

画像:Dyson Limited

スイッチがボタン式

 これは人によって長所とも短所とも言えるかも知れませんが、私は長所と思っています。

 Micro Plusの動作スイッチは普通のボタン式で、ボタンを押すとオン、もう一度押すとオフという具合に切り替えます。

画像:Dyson Limited

 これに対して、同じ軽量モデルに属するDigital Slimでは、本体握りの人差し指が当たる部分にスイッチがあり、これがトリガースイッチになっていて、スイッチを引いている間だけ動作します。

 つまり、床掃除をする場合、床を吸っている間ずっとスイッチを握っていなければなりません。
 これは、好みの問題もあるのかもしれませんが、正直ずっとスイッチを握っているのはしんどい(と思います)。

 おそらく、このようなトリガースイッチにした方がバッテリーの節約につながるので、Digital Slimではそうしているかも知れませんが、普通のスイッチオン、オフの方が使いやすいと思います。

 ただ、Micro Plusのスイッチの位置は、本体上部にあるので、片手ではスイッチのオン、オフができませんので、この点だけは改善してほしいと思います。


短所

 個人的にはさほど不便に感じていないものも含まれますが、他のモデルや他のタイプの掃除機には劣る部分ではありますので、ここにまとめて列記します。

連続動作時間

 連続動作時間は、エコモードで25分強モードだとたったの5分です。

 軽くするためにバッテリーも小型になっているので仕方がないと思いますが、軽量に属するDigital Slimではエコモード40分、さらに重いモデルでは60分の連続使用が可能です。

 また、Micro Plus以外のモデルの強モードはMicro Plusよりも強力ですし、Micro Plusには無い、あるいは通常というモードもあり、これでも25分から30分程度の連続運転が可能です。

 この辺は、家の広さにもよりますが、使い方にもよると思います。
 例えば、小まめにするというよりも、まとめてガッツリ掃除をするというような家庭では、25分では足りないかも知れませんが、気の付いたときにチョコチョコ掃除をするという使い方なら、十分だと思います。
 逆に言うと、軽さを活かして、気になったときにちょこっと掃除をするという使い方こそ相応しいと思います。
 少なくとも、我が家では充電が切れて困ったという経験はありません。

吸引力

 特にこの点が気になる人が多いと思いますが、強いか弱いかと言われれば、吸引力そのものは弱いです。

 キャニスター型とは比べ物になりませんし、同じダイソンのコードレスの中でも、強モードで比較すると一番弱いです。
 Micro Plusには通常モード(中モード)が無く、強モードが他のモデルの通常モードに相当する(実際にはそれよりは強力ですが)位置づけなのかも知れませんが、強モードは5分しか持たないので、実質エコモードだけで掃除をすることになります。

 エコモードに関しては、ダイソンの他のモデルもすべて同じ強さではあります。ですが、他のモデルであれば、中モードがそこそこ使えるので、この点は他のモデルの方が使い勝手が良いと思います。

 では、全然ゴミを吸ってくれないのかというと、そんなことは無くて、細かいチリやホコリはよく吸ってくれます。とくにフローリングの床などは全然OKです。
 これは、ヘッドができるだけ床と密着するような構造になっていて、吸引力の弱さを補っているのだと思います。

 ですので、ヘッドを浮かせた状態では、あまりゴミを吸ってくれませんし、大きめの質量のあるゴミなんかは吸ってくれません。絨毯に絡みついた髪の毛なども不得意(これはキャニスター型でも苦労していましたが)だと思います。

 逆に、ラグなど軽い敷物の掃除でもラグがヘッドにくっついて困るということは無く、楽に掃除できます。

ゴミがすぐに一杯になる

 本体サイズも小さいので、ゴミを貯めておくクリアビンのサイズも小さくなっています
 このため、すぐにゴミが一杯になってしまいます。
 この点を欠点にしている人も多いのですが、一杯になれば捨てれば良いだけなので、そこまで面倒に思ったことはありませんし、ゴミを貯めて放置するのも好きではないので、小まめに捨ててます。

 ただ、これはダイソンあるあるなのですが、ゴミに混ざっている髪の毛などの量が多いと、クリアビンのゴミを捨てる際に簡単に落ちてくれずに、手や割りばしなどで引っ張り出す必要があります。これはダイソンの他の機種も同じようで、長年ダイソンを使っている私はもう慣れましたが、ゴミをあまり貯めすぎるとこの作業が大変になります。
 ちなみに、国産のコードレスの中には、紙製のパック式のものを採用しているものもあります。

液晶表示が無い

 ダイソンで最近発売された多くの機種では本体背面に液晶表示があり、バッテリーの残量があと何分動作するという形で表示されます。
 対して、Micro Plusには、何の表示もありません。ですので、あと何分掃除ができるのかが分かりません
 およその目安となるような表示もありません。

 掃除の途中でバッテリーが無くなったことは無いとは言え、やはりこれは欲しかったなと思います。

バッテリーが着脱式ではない

 度々引き合い出すDigital Slimですが、こちらのバッテリーは着脱式となっていて、簡単に取り換えできます。つまり、予備のバッテリーを用意しておけば、運転時間を延ばすことが簡単にできる、と言うことです。

 対して、Micro Plusのバッテリーはドライバーでネジを外さないと着脱できない構造になっています。ですので、バッテリーを交換しながら使用するという使い方は、事実上無理です。

 また、上に記したように、Micro Plusには液晶表示がなくバッテリーの残時間が分かりませんが、もしもバッテリーが着脱式なら、万が一バッテリーが無くなっても予備のバッテリーに取り換えて対応する、ということも可能でしょうが、そういうこともできません。

 個人的には、今のところ、この点について困ってはいませんが、なぜ着脱式にしなかったんだろうと思います。


その他

充電ドック

 このモデルには限りませんが、モデルによって「充電ドック」なるものが付属しています。
 普段、本体を引っかけておいて、充電もできるという、ポール状のものなのですが、これが地味に便利です

画像:Dyson Limited

 充電ドックが付属しないモデルの場合は、壁にねじ止めして本体を引っかけるツール(ブラケット)が付属しているので、これを利用するか、それが嫌なら、単に壁などに立てかけるか(不安定ですが)、そこらに寝かせておくか、代わりのものを探してくるか、ということになります。

 ちなみに、Micro Plusにはもともと付属していますが、Digital Slimの場合は、充電ドックが付属しているのはモデル名に「Fluffy」が付いているものになります。

 壁掛けツールの場合は、他の場所に簡単に移動できませんが、充電ドックならどこにでも簡単に置けて、移動も簡単ですし、
 また、充電用の電源コードをパイプに隠すような構造になっているので、見た目も悪くありませんし、気に入っています。

 ただ、充電用ドックを組み立てる際に、電源コードをパイプの溝に押し込んでいく必要があるのですが、これがとてつもなく固いです。私は素手で頑張ってやりましたが、指が真っ赤になりました。

お手入れなど

 公式サイトから取扱説明書がダウンロードできます。簡単な説明書ですが、その中にお手入れの方法も記載されています。

 フィルター、クリアビン、クリーナーヘッドの回転ブラシは水洗いできます。
 フィルターは、最低1ヶ月を目安に、洗浄することが推奨されています。

 最初の1ヶ月では、フィルターは全く汚れていない様子でしたが、他の部分、ヘッドやクリアビンまわりには細かなチリや髪の毛などが挟まっていたりするので、やはり定期的にお手入れすべきだと思いました。

 なお、回転ブラシは水洗い後、最低24時間は乾燥させないといけないとなっていますので、その間は掃除ができませんので、注意が必要です。

 公式サイトにも説明が載っており、動画も掲載されています。

 あと、取扱説明書には、充電についての注意も記載してあり、使用後すぐに充電するのではなく、少し冷ましてから充電するように、とあります。
 バッテリーは使用すると発熱しますし、高温下で充電すると寿命を縮めることになるので、この通りだと思います。


結論

 個人的には、この機種を買ってよかったと思っています。

 店舗に行くまでは、Digital Slimが第一候補と思っていたのですが、実際に持って比べてみると、その軽快さは数値以上に違う感覚でした。

 それゆえ、私だけでなく妻も以前に比べて掃除が苦にならなくなったようで、床のここにホコリが浮いてるけど見なかったことにする、とか、今度の休みの日に、なんてことが無くなりました。

 この辺は、人によって感じ方が違うでしょうから、購入する際には是非実物を手に取ってみて検討された方が良いと思います。

 ただ、短所で多くの項目を挙げているように、Micro Plusは、色々な部分に目をつむって軽さに特化した、ある意味尖った製品と言っても良いのかも知れません。
 ですので、Digital Slimの方が無難と言えば無難かも知れません。
 私は(妻も)軽さ、取り回しの良さの方を取りましたが。

 なお、ダイソンの軽量タイプで検討されるのであれば、吸引力に関しては、上でも書いたようにキャニスター型とは比べ物になりませんので、Micro Plusでも、Digital Slimでも五十歩百歩かなと思います。もちろん中モードが使えるのはDigital Slimの利点です。
 軽さの違いをどう考えるか、トリガースイッチが良いのか、液晶表示が必要か、LEDライトは必要か、運転時間はどのくらい必要か、その辺りの違いかなと思います。

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