「WAON」の迷宮に踏み入ってみる その4
- AEON Pay -

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UnsplashのSusan Q Yinが撮影した写真

 今回は「AEON Pay」です。
 AEON Payは、イオン、WAONの支払いサービスの一つでいわゆるコード決済です。
 実際に利用してみても、さほど複雑なところはなく、割と簡単に使えます。今回はサクッといきましょう。
 ただ、いくつか注意点はありますので、メリット、デメリットなんかも含めて解説します。

AEON Payの概要

 「AEON Pay」というアプリはありません。 「iAEON」アプリまたは「イオンウォレット」アプリから利用します。

 利用の仕方は、大きくわけて、イオンカードを紐づけて支払う「カード払い」とチャージして支払う「チャージ払い」の2種類です。

 ちなみに、AEON Payのキャンペーンを時々やっていますが、最近は「チャージ払い」は対象外というキャンペーンが結構あるので、参加される場合はご注意ください。

 利用できる店舗ですが、イオン系列のお店だけでなく、回転ずしチェーンや飲食店、家電量販店などでも使えます。 とは言え、メジャーなコード決済には全く及びませんが。
 具体的には、「AEON Payが使えるお店」をご覧ください。 一例とありますので、これ以外にも使える所はあるんだろうと思いますが。

 この他、送金や請求書払いの機能もあります。

 では具体的な使い方などを見ていきましょう。

カード払い

 AEON Payにクレジットカードを登録し、そのクレジットカードから支払われる方法です。
 AEON Payに登録できるのは、イオンカード(イオンマークのあるクレカ)もしくはイオン銀行のデビットカードのみです。

 登録が済めば、アプリで「イオンカード払い」を選択し、コードを読み取ってもらうだけです。
 簡単ですね。

 登録の具体的なやり方などは、AEON Payの公式ページをご覧ください。

 と言いたいところですが、相変わらず分かりにくいので、簡単に書いておくと、
 アプリで「イオンカード払い」を選択すると、カード未登録の場合はカード登録画面になります。
 「チャージ払い」を選択して、「チャージ」のボタンを押すと何からチャージするのか選択する画面が表示されますが、ここからもイオンカードの登録ができます。


チャージ払い

 チャージ方法は、イオンカード、銀行口座、現金の3通りです。
 最低1,000円から1,000円単位のチャージとなっています。
 また、チャージには上限があります。特に銀行口座からのチャージは、いきなり大きな金額はチャージできません。こちらのQ&Aをご覧ください。

 イオンカードからのチャージは、アプリにイオンカードを登録しておき、「チャージ払い」→「チャージ」と進むと登録したイオンカードが表示されるので、それを選択してチャージします。

 銀行口座からのチャージは、あらかじめ口座を登録しておき、チャージ手順はカードと同じです。
 登録できる銀行口座は、イオン銀行だけでなく、メガバンクのほか、地銀、信用金庫、信用組合など多数に対応していますが、ネット銀行には対応していません
 具体的には、こちらの「ご利用可能金融機関」をご覧ください。

 現金チャージは、イオン銀行ATMまたは「WAONチャージLite」という、店舗設置の端末機で可能です。(WAONステーションではチャージできませんので、ご注意を)
 具体的な手順は、AEON Payの公式ページをご覧ください。

 現金チャージが可能なので、「イオンカードを利用したくない」「銀行口座を登録するのは嫌」という人でもAEON Payを利用して、お客様感謝デーなどの特典を受けることができます。


ポイントの利用

 AEON Payでは、WAON POINTを支払いに利用することができます
 まず、カード払いかチャージ払いを選択し、「ポイントを使う」ボタンをオンにして、利用するポイント数を設定します。100ポイント単位で利用できます。

 ポイントが優先して利用され、支払い残がある場合は、最初に選択した支払い方法(カード払いかチャージ払い)で支払いがなされます。

 なお、AEON Payを利用した支払いに対しては、次に説明するようにWAON POINTが付与されるのですが、WAON POINTを利用分に対してはポイント付与されませんQ&A参照)。この点注意です。
 ですので、このポイント利用方法はあまりお得ではありません。 ウエル活や電子マネーWAONへのチャージの方がお得です。

 ただし、毎月5日の「10%ポイントバック」の日は別です。
 キャンペーンという扱いですが、この日に利用したポイントの10%が後日付与される(10ポイント使えば1ポイント返ってくる)ので、電子マネーWAONにチャージするよりもお得です。
 公式ページでは、AEON Payのポイント充当も対象なのかどうか明記されていないのですが、イオンモールの公式ページでは対象となっているので、おそらく同じだと思うのですが。


特典・ポイント付与

 AEON Payは、どの方法でチャージしても、チャージによるポイント付与はありません
 イオンカードからのチャージでもカード利用分のポイント付与はありません。
 AEON Payを利用した時にポイントが付与され、基本還元率は0.5%イオン系列の店舗ではポイント2倍(200円につき2ポイント)となります。一般的なイオンカードと同じですね。

 付与されるのは、WAON POINTです。

 また、毎月20日、30日のお客様感謝デーでは、イオンカードと同じ、5%OFFの特典を受けることができます。

 さらに、AEON Payのキャンペーンとして、アプリ上のルーレットによる抽選で、最大全額ポイント還元が当たるチャンスがあります。最低でも1WAON POINTはもらえます。
 カード払いだけでなくチャージ払いも対象となっています。

 終了時期が書いてませんので、いつまで続くか分かりません。それと当選確率もよく分かりませんが、イオンのお客様感謝デーにはイオンカードで直接払うよりも、Aeon Payを利用した方がポイントバックのチャンスがあるということです。

 詳しくは、こちらのキャンペーン案内ページをご覧ください。


その他

 AEON Payは、請求書払いや送金の機能もありますが、説明は省略します。
 公式ページの説明をご覧ください。

 ちなみに、AEON Payも請求書払いはポイント付与の対象外です。AEON Payで公共料金を支払ってもポイントはもらえません。そもそも対応している支払先も多くはありませんが。


AEON Payのメリット・デメリット(注意点)

メリット

イオンカードを持たなくともスマホで決済、ポイントゲット

 イオンカードが無くても、スマホで決済し、イオンカードと同じポイント付与を受けることができます。
 銀行口座や現金でチャージして(イオン系列の店舗なら)1%のポイント還元(200円単位ですが)を受けることができるキャッシュレス決済は少ないと思います。クレジットカードを使いたくない、という人にとっては便利だと思います。

 とは言え、イオンをよく利用するなら、イオンカードは何か持っておいた方がお得だとは思いますが。

 ちなみに、イオンではクレジットのタッチ決済や電子マネー決済には対応していますが、AEON Pay以外のコード決済(PayPayなど)には対応していません。

お客様感謝デーの特典がある

 特典のところで述べたように、イオンカードを利用しなくともお客様感謝デーの特典を受けることができます。
 さらに、キャンペーンと言う扱いですが、ルーレット抽選のチャンスもあります。AEON Payだけの特典です。

毎月10日の「ありが10デー」はAEON Payがお得

 毎月10日は、「ありが10デー」と言って、付与されるポイントがアップする日ですが、イオンカード、電子マネーWAON、ポイントカードを提示しての現金、いずれの場合も基本還元率の5倍(つまり2.5%還元)ですが、AEON Payで支払うと10倍(5%還元)のポイントが付与されます。

 AEON Payの場合は、カード払いでもチャージ払いでもどちらも対象です。

不定期のキャンペーンがある

 AEON Payで支払うとポイント10倍(基本還元率の10倍=5%還元)などというキャンペーンが不定期ですが、行われたりします。
 不定期ではありますが、このところ、毎月、数日間のわたって行われています。
 また、これもカード払い、チャージ払いともの対象となっています。

 

デメリット・注意点

イオンでも、お客様感謝デー以外は、還元率が1%どまり

 イオン以外でAEON Payを使うことはあまり無いと思いますが、イオン系列以外では0.5%、イオンでも1.0%の還元率です。
 これに対して、イオンカードセレクトによる電子マネーWAONへのオートチャージを利用し、WAONで支払えば、イオン系列の店舗なら合計で1.5%のポイント還元がありますので、AEON Payよりもお得ということになります。

G・G感謝デーは支払い方法に注意

 イオンカードの特典として、毎月15日は55歳以上の人を対象に5%OFFで買い物ができる「G.G感謝デー」というのが設けられています。
 これまあくまでイオンカードを対象とした特典なので、AEON Payでも「カード払い」で利用すればこの特典を受けることができますが、「残高払い」で支払ってしまうと特典を受けることができません。
 設定を間違いえないように注意しましょう。

残高を使い切るのは面倒

 AEON Payに限らず、チャージ系のキャッシュレス決済は、残高を使い切るのが面倒な場合がありますが、AEON Payは、Amazonギフト券を購入したり、Suicaにチャージしたり、POSAカードを購入したりできませんので、使い切るにはちょっと工夫が必要です。
 イオンをずっと利用するのであれば、無理に使い切る必要もありませんし、カード払いで利用するならその心配もありませんが。


iAEONアプリかイオンウォレットか

 冒頭に書いたように、AEON Payは、iAEONアプリ、イオンウォレットアプリ、どちらのアプリでも使えます。どちらのアプリを使った方が良いのか、疑問に思うかも知れません。

 イオンウォレットはもともとイオンカードの管理のためのアプリでした。それが、アップデートによってイオンカードの所有者以外でも利用できるようになって、ちょっとややこしくなりました。

 iAEONは、ポイントの管理や電子マネーWAONの利用なども含めた統合的なアプリです。
 ですが、イオンカードの利用詳細や利用可能残高の確認などイオンカードを管理する機能はありません。

 つまり、イオンカードを利用するのであればイオンウォレットアプリが必要ですし、ポイントをまとめて管理したり、電子マネーWAONを利用するのであれば、iAEONアプリが良いです。

 また、両アプリともクーポンの配信がありますが、配信されるクーポンは各々異なります。
 特に、イオンカード利用者を対象に、特定商品でなく、幅広く使える(ただし、食料品などは対象外)「サンキューパスポート」というクーポンがありますが、これはイオンウォレットアプリで受け取るのが簡単です(iAEONアプリでは受け取れません)。

 結局、あれこれ考えると両方のアプリを入れておいた方が良い、と言うことになります。

 このバラバラ感、この辺のまとまりの無さがWAON迷宮。
 これに限りらず、これまでの繰り返しにはなりますが、WAONの決済サービスは全体に仕組みも複雑ですし、アプリもバラバラで分かりにくい、本当に何とかしてほしいと思います。 せめて、公式の解説は統一的で分かりやすいものがほしい。


最後に

 AEON Payは、WAONの迷宮の中では分かりやすい部類だと思います。
 また、イオンカードを持っている人でも、持っていない人でも、お客様感謝デーで利用するとちょっぴりお得になりますし、ありが10デーはAEON Payがとてもお得、さらに不定期のキャンペーンも時々開催されるので、イオンをよく利用するのであれば、入れておいても損は無いと思います。
 

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