ETCにもマイレージサービス?

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 ETCにもマイレージサービスがあるのをご存知でしょうか?

 私も何かのチラシでたまたま知ったのですが、ETCを利用して高速道路を通行すると、通行料に応じてポイントが貯まる、いわゆるマイレージサービスがあります。
 なかなかの高還元率なので、高速道路をよく通行される方は、利用しない手はありません。
 私もこれを知ってから早速登録をして、ポイントを貰っています。

 今回は、ETCマイレージサービスの内容や登録方法、注意点などについて解説します。


ETCマイレージとは

 ETCマイレージは、ETCカードでの通行料金の支払額に応じて、 ポイントが付与されるというサービスです。

 ポイントは、「還元額(無料通行分)に交換のうえ、通行料金のお支払い利用することができます」とのこと。
 簡単に言うと、ポイントを「還元額」というものに交換しておくと、通行料金の支払いが発生した際にまずそこから引き去られるというイメージです。

 ポイントをもらうためには、登録が必要です。(登録方法は後ほど説明します)
 ETCマイレージサービスへの登録は無料、年会費もかかりません。

 こちらが公式サイトです。Q&Aにも様々な情報が載っていますので、詳しく知りたい方はじっくりとご覧ください。


ETCマイレージのメリット

通行料に応じてポイントが貯まる

 支払った通行料金に応じてポイントが付きますが、ポイントの付き方は、道路事業者によって異なります。よく利用されるであろうNEXCOでは10円につき1ポイントです。

 ポイントは各事業者ごとに付与され、事業者間での合算はありません
 ポイントは月単位で毎月付与されますが、計算は、走行ごとです。例えば、ある高速道路を往復した場合、片道ごとに計算されます。

 詳しくは、こちらの公式サイトの該当ページをご覧ください。

貯まったポイントは通行料金に充当

 貯まったポイントを「還元額」に交換することで、通行料金に充てることができます。
 というか、それ以外の使い道は無さそうですが。

 ポイントをそのまま置いておくと、ずっと貯まっていきます(有効期間があります)が、「還元額」に交換しておくと、通行料金が発生した場合にそこから引き去られます(不足分は通常通りクレジットカードなどで引き落とされます)。

 「還元額」への交換単位、交換率も各事業者ごとに異なり、NEXCOなどでは、何ポイント交換するかによっても還元率が変わってきます。

ポイント還元率

 例えば、NEXCOでは、10円で1ポイントなので、1万円利用すると1,000ポイント貯まります。1,000ポイントは500円分の「還元額」に交換できますので、還元率は5%ということになります。
 5,000ポイントまで貯めて(5万円利用して)から交換すると、5,000円分の「還元額」に交換できます。つまり10%の還元率です。なかなかの還元率だと思います。

 「還元額」への交換はWeb上で簡単に出来ます。 

 また、「自動還元サービス」というものもあります。
 これは、所定のポイントが貯まると自動的に「還元額」に交換してくれるサービスで、放置して有効期限切れで失効するのを防いでくれます。

 ただし、所定のポイントまで貯まらないと自動では交換してくれないので、例えば、NEXCOでは自動交換の対象が5,000ポイントなので、1,000ポイント貯まって手動交換すれば500円分になるのに、そのままポイントが貯まらずに放置していると失効してしまいます。

 これらのポイント還元について詳しくは、公式サイトの該当ページをご覧ください。

「平日朝夕割引」の対象になる

 ETCマイレージに登録することで、「平日朝夕割引」という割引サービスの対象になります。

 割引の内容は各事業者ごとに異なり、例えば、NEXCO西日本だと、平日の6時~9時、17時~20時に利用した場合の利用料金が最大50%(利用回数によって異なる)になるというものです。
 ひと月に5回以上利用しないと対象にならないので、本当によく利用する人しか対象になりませんが。

 「平日朝夕割引」については、ここの最下段から各事業者のサイトを確認ください。

その他

 メリットと言えるかどうかあれですが、一度ETCマイレージに登録しておくと、そのETCカードを別の車両で利用した場合も、ポイントが付与されます。

 1台の車両、車載器に対して、原則として1枚のETCカード(家族の場合は4枚まで)を登録する仕組みなのですが、Q&Aを見ると、登録したETCカードを他の車両で利用してもポイントが付与される旨記載されています。
 つまり、レンタカーなどを利用する場合も、登録したETCカードを持っていけば、ポイントが付与されるということです。
 このような使い方を事業者側が想定しているかどうかは分かりませんが。

登録方法

 サービスの利用には登録が必要です。Web上から簡単に申請できます。

 申請には、住所・氏名などの個人情報のほか、ETCカードの番号、車両ナンバー(ナンバープレートの番号)、そしてETCの車載器管理番号が必要になります。

 ETCの車載器管理番号なんてどこで分かるの? と思いますが、車載器を取り付けてもらった際に渡される「ETC車載器セットアップ申込書・証明書(お客様保存用)」記載されている他、車載器本体にも記載されています。
 また、ETCとナビを連動させている場合は、ナビのメニューで管理番号が確認できる場合もあります。
 詳しくは、公式ページのこちらのQ&Aを参照ください。

 私は、この「申込書・証明書」なるものがすぐに見つからなかったので、車載器本体に記載されている番号を読み取りました。狭くて見にくかったですが。

 登録が完了すると、IDなどを記載した「登録完了のお知らせ」が送られてきます。
 あとは、高速道路を利用するたびにポイントが貯まっていきます。


 ETCマイレージの注意点

ポイントには有効期限がある

 ポイントには有効期限があり、有効期限を過ぎると「還元額」に交換できません。つまり、失効します。

 有効期限は、ポイントが付与された年度の翌年度末です。
 ですので、5月に付与された分は翌々年の3月、3月に付与された分は翌年の3月、となります。最短で約1年ということです。

 たまにしか高速道路を使っていない人でも、交換可能なポイントが貯まっているかも知れません。忘れないように確認するようにしましょう。
 ポイント還元率のところで記載したように、自動交換サービスに登録していても、交換可能なポイントを失う可能性もありますので、安心しないように。

還元額からの支払いにはポイントが付かない

 ポイントを「還元額」に交換しておくと、支払いの際にまず「還元額」から引き去られますが、その分にはポイント付与がされません。

 他のポイントサービスでもよくありますが、ポイント利用分の金額にはポイント付与が無い、というのと同じことです。

ポイントの付かない道路もある

 すべての高速道路や有料道路でポイントが付与されるわけではありません
 対象にならない道路もありますし、以前はポイントが付与されていたけれど、サービスを終了してしまった道路もあります。

 また、ポイントは付かないけれど還元額は使えるという道路もあります。

 対象の道路は、こちらのページに記載されています。
 一瞬、東名高速や中央道、名神高速が無い! と思ってしまいますが、「高速国道全線」とあるように高速自動車国道はすべて含まれます。メジャーな高速道路の多くはこれです。では、具体的に高速自動車国道ってどこ? ということについては、各事業者のサイトで調べるのが確実です。

 別にポイントのために走る道路を選ぶわけでは無いでしょうけれど。

マイレージサービスの登録が取り消されることがある

 730日間(つまり2年間)、ETCマイレージサービスのポイント及び還元額に増減がない場合、マイレージ登録が取消しになります。

 2年間ポイント付与も無いということは、対象となる高速道路をめったに利用しないということなので、1年間の利用期限内に交換可能なポイントを貯めることも難しいかも知れません。

 ただ、登録取消しのお知らせなども無いということなので、しばらく高速道路を使ってなかった人は確認しておいた方が良いでしょう。久し振りに旅行などで高速道路を利用してポイントを稼いだと思ったら、登録が取り消されていてポイントが付与されない、なんてこともあり得ます。

最後に

 ほとんどの方はETCカードをクレジットカードで発行して、料金はクレジットカードで引き落としていると思いますが、ETCマイレージに登録すれば、クレジットカードのポイントに加えて、マイレージのポイントも貰えます。

 私は、現在のところ、高禄道路が利用することが多いので、実質的に1割引きで高禄道路が利用できており、なかなか有り難いサービスです。
 高速道路を利用する機会の多い方は、是非利用しましょう。

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