楽天ペイのポイント付与のルールが2025年7月から改訂され、ちょっと面倒になります。
改訂されるのは、楽天ペイのチャージ払いの場合です(つまり楽天キャッシュを支払い元にする場合)。
従来通りの還元率を得るための条件が新たに設定されました。
さらに「一部店舗」(「一部」と言ってもかなり多いです)におけるチャージ払いでの還元率がダウン(支払い時のポイント還元は0%)します。
楽天関連のサービスは、上手く使えばお得なのですが、かなりややこしいことも多く、また、ルール変更も度々あって、注意点が多いです。この点は困ったものです。
と言うことで、改訂の内容や注意点などについてできるだけ分かりやすくまとめまてみました。
なお、今回の改訂は、チャージ払い以外の支払い方法、例えばクレジットカードを紐づけて払うカード払いの場合は関係はありません。
楽天ペイの支払い方法
楽天ペイは、支払い元として、「銀行口座」「クレジットカード」「楽天キャッシュ」が利用できます。
このうち、楽天キャッシュを支払い元とすると1.5%のポイント還元があり、この方法が一番お得です。
楽天キャッシュを楽天ペイで利用する、と言うのはいわゆる「チャージ払い」と言うことです。
「銀行口座」から直接引き落とす方法だと1%、「クレジットカード」からの引落しならそのカードの還元率、と言うことになります。
この辺りの事は、過去記事「楽天ペイ お得に使う方法」で解説していますので、あわせてご覧ください。
また、楽天キャッシュは、様々な方法でチャージできますが、やり方を工夫してお得にチャージすれば、さらに還元率が上乗せできます。
これについては、「楽天キャッシュへお得にチャージする方法」を御覧ください。
ルール改訂の内容
前置きが長くなりましたが、今回の改訂を一言で言うと、楽天ペイを楽天キャッシュを支払い元として利用した場合のポイント還元率1.5%を得るために、新しい「条件」が加わったということです。
条件をクリアしなかった場合は、1.5%還元ではなく、1%還元になってしまいます。
以下で注意点を含めてできるだけ分かりやすく解説しますが、詳細は公式ページ「楽天ペイアプリのポイント還元プログラムが新しくなります」をご確認ください。

1.5%還元を得るための「条件」
具体的な条件は、
「カウント期間」中に、2回、楽天ポイントカードを提示して、ポイントを付与してもらう
ということです。
楽天ペイでポイントを獲得してもダメです。ポイントカードでのポイント付与が必要ということです。
また、ここで言う「楽天ポイントカード」は、簡単に言うとスマホで利用するもの、楽天ペイアプリのポイント機能や他のアプリで楽天ポイントカード機能が付いているものを指します。
プラスチックのカードや楽天カードの裏面に搭載されているものなど物理カードは含まれません。
また、公式ページでは「提示」となっていますが、提示してポイントを付与してもらう必要があります。
例えば、利用するポイント提携店舗が0.5%還元の場合、199円までの買い物ではポイントカードによるポイントが付与されませんので、カウントの対象となりません。ここも要注意です。

また、この「カウント期間」とは、適用期間(月初から月末まで)の前々月の16日から前月の15日まで、となっています。
下の図のようなイメージです。ちょっとややこしいですね。

楽天ポイントカード提携店舗
楽天ポイントカードを提示してポイント付与を受けられる店舗については、こちらの公式ページを御覧ください。
ざっと見たところ、ほとんどの店舗では、200円につき1ポイント、つまり0.5%還元となっていますので、200円以上のお買い物を2回しないと条件クリアとならないということです。
ただ、中にはENEOS(ガソリンスタンド)のように、2リッターにつき1ポイント付与と金額ベースでないところもあります。
ポイント還元率の改訂
上記のルール改訂にあわせて、ひっそりとポイント還元率にも改訂が加えられました。 はっきり言えば改悪です。
上記の公式ページの一番下の方に小さく書かれています。
ページの一番下あたり、「よくある質問」の上です。

ここに記載されているように、「一部店舗」でチャージ払いをした場合は、支払いによるポイント還元率がゼロになってしまいます。
「一部店舗」すなわち「こちらのリスト」にある店舗は、いわゆる「1.5%還元プログラム」の対象外店舗です。
本来は、チャージ払いならチャージ方法を問わず1.5%還元となるところ、これらの店舗はその対象外というものです。
これらの店舗でも、これまでは0.5%のポイント還元があったのですが、2025年7月1日からはポイント還元は無し、ということです。
つまり、楽天キャッシュにチャージをする際にチャージ方法によってはポイントを貰えますが、得られるポイントはそこまでで、支払いによるポイント上乗せは無い、ということです。
ポイントを稼ぐためには、チャージ方法を工夫するか(「楽天キャッシュへお得にチャージする方法」を御覧ください)、カード払いや他の支払い方法を選ぶしかありません。
また、これらの店舗には、DAISO、セリア、郵便局、ユニクロ、GU、マクドナルド、くら寿司、スシロー など結構メジャーなお店も含まれており、全店ではないけれど、駅構内や商業施設内の店舗など一部店舗は対象外という場合もあります。 詳細は、対象外店舗一覧のリンクをご覧ください。
さらにやっかいなのは、この対象外店舗はちょくちょく追加されるということです。 このリストに記載している店舗もかなりの数なので、いちいち確認するのも面倒です。
注意点まとめ
1.楽天ポイントカード
ポイントカードは、物理カードではなく、楽天ペイアプリなどアプリに付帯したものを利用する
2.ポイントカードの提示
楽天ポイントカードの提示で最低でも1ポイント付与してもらう必要がある
ポイントカードを提示してもポイント付与がないとカウント対象外
特に、多くの店舗では、199円以下の買い物ではポイントが付与されないので注意
3.カウント期間と適用期間のズレ
実際に楽天ペイアプリを利用する期間(適用期間)よりも少し前、半月前まで(カウント期間)に条件をクリアしておく必要がある。上記の図なども参考に、期間が過ぎていたなどとならないように
4.ポイント付与対象外店舗
条件をクリアしても、ポイント還元の無い店舗(ポイント付与対象外店舗)があります
対象外店舗では、条件をクリアしても支払いによるポイント還元はありません
チャージ方法を工夫してチャージでポイントを稼ぐか、チャージ払いでなくカード払いを利用するなど、他の支払い方法を利用しないとポイントが得られません
最後に
楽天ペイは、コード決済の中でも特にお得だと思って、私もできるよく利用にしています。
ですが、今回、新たな条件が加わったことで、結構面倒だなというのが正直なところです。
さらに、これまでも「ポイント付与対象外店舗」が一番の弱点と言ってきましたが、これらの店舗でポイント還元が無くなったことで、さらにデメリットが大きくなりました。
冒頭に書いたように、チャージ払い以外の支払い方法、例えばクレジットカードを紐づけて払うカード払いの場合は、今回の改訂は関係がありませんので、あれこれ面倒なら違う支払い方法を使うのも一つです。
それでも、今のところは、楽天キャッシュにお得にチャージできれば、「ポイント付与対象外店舗」であっても、有利な支払い方法だとは思います。
繰り返しになりますが、楽天関連のサービスは、上手く使えばお得なのですが、注意点が多かったり、また、ルール変更も度々あって、うっかりしているとお得ではなくなります。
もうちょっと分かりやすく、明快にしてほしいものです。
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