三菱UFJカードが、2025年6月の改訂に続き、2025年10月16日からポイント還元ルールの改訂を行いました。
特に今回の改訂は、結論だけ言うと、少額利用でのポイントの取りこぼしが大きく減る、という改善です。
大きな落とし穴であったポイント還元の計算方法が改善され、これまでは利用の仕方によっては思ったよりも全然ポイントがたまらないという事があり得ましたが、その点が大きく改善されているので、歓迎すべき内容だと思います。
ただし、引き続き注意点もありますので、ルール改訂の概要と注意点についてあらためて解説します。
ルール改訂についての公式のお知らせは、こちら「対象店舗で最大20%ポイント還元「ポイントアッププログラム」におけるスペシャルポイント算出方法の改善について」です。
前回の改訂と合わせて、ポイントを獲得しやすい方向に改善されているのは間違いありませんが、大きく打ち出している「20%還元」は簡単には得られませんし、相変わらずポイント上乗せのルールは複雑で注意点も多いです。
ポイント還元ルールの全体や注意点の詳細などは、過去記事「三菱UFJカードがパワーアップ ただし注意点も」で解説していますので、ぜひ御参照ください。
ルール改訂の概要
基本的なルール
まず、三菱UJFカードの基本還元率は0.5%です。
これが、特定店舗での支払いに限って、最大20%還元までアップします。
特定店舗とは、こういったところです。(国際ブランドAmericanExpressのカードが対象店舗がやや少ないので注意)

最大20%還元という内訳は、様々な条件をクリアするごとに段階的に上乗せされるのですが、基本還元率0.5%の上に上乗せされるポイントをスペシャルポイントと呼びます。
20%還元の条件をクリアするのは簡単ではありませんが、特段難しいことはせずとも、特定店舗を利用するだけでも(簡単な参加条件はありますが)7%のポイント還元が得られます。
改訂内容
これまでは、基本還元率を除くアップ分(スペシャルポイント)の計算方法が、各店舗ごとに利用額を集計し、1000円単位で計算をしていました。
つまり、各店舗ごとの利用額の1000円未満は切り捨てて計算されていたわけです。
それが、今回の改訂で廃止されました。
利用額全体の合計(上限はありますが)に還元率を適用する、1000円未満の切り捨てもしない、というルールになりました。
例えば、特段の条件をクリアしていない7%還元の例で言うと、特定店舗での利用額全体に6.5%を掛けてスペシャルポイントが計算されるようになりました。
(ただし、1ポイントが5円相当で計算されますので、付与されるポイントは5分の1)
公式の「対象店舗で最大20%ポイント還元「ポイントアッププログラム」におけるスペシャルポイント算出方法の改善について」に実例付きで分かりやすく説明されています。
注意点
過去記事で詳しく解説した内容ですが、簡単にまとめておきます。
カードの引き落とし口座は三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行をカードの引き落とし口座とすることが、スペシャルポイントをもらうための必須条件です。
必ず三尾UFJ銀行を利用する必要があるということです。
基本還元率は0.5%
あくまで特定店舗での利用がお得というもので、特定店舗以外での利用は0.5%還元です。
過去記事でも触れていますが、スペシャルポイントの還元率アップのために、携帯料金や電気料金などをこのカードで支払うことが条件になっているものがありますが、他に高還元のカードを持っている場合、どちらを使った方が全体として特になるのかは、注意しましょう。
20%還元は簡単ではない
例えば、住宅ローン利用で+1%、給与振り込み口座に設定で+1% など、誰でも簡単にとはいかない条件も含めて、最高20%ということです。
とは言え、簡単にクリアできる条件もありますし、最低でも7%以上は得られますので、高還元であることには違いありません。
利用上限額5万円
スペシャルポイントの付与の対象となる利用上限額は月に5万円です。
つまり、特定店舗での利用が5万円を超えるといくら利用しても超えた分は0.5%還元となります。
利用方法に注意
スペシャルポイントの対象となるのは、特定店舗での利用が、通常のカード決済(いわゆるカードを差し込む)、カードによるタッチ決済、Apple PayのQUICPay の場合です。
これ以外の利用方法(例えば、Apple PayのVisaタッチ決済など)ではスペシャルポイントはもらえません。
Androidユーザーなら、物理カードが必ず必要になります。
ポイントは利用方法によって価値が変わる
カード利用による還元は、「グローバルポイント」というポイントが付与されますが、1ポイント = 5円という計算で、7%とか20%とか言っています。
ただ、1ポイント5円相当で利用できるのは、Amazonギフトカードへの交換か「グローバルポイントWallet」へのチャージ の2つです。
これ以外、他社ポイントへの交換、キャッシュバック(カード利用額への充当)などでは、1ポイントが4円や3円相当になってしまいます。
詳しくは、こちらグローバルポイントの公式ページをご覧ください。
その他の改訂
根本に関わるような内容ではありませんが、ちなみにということで書いておきます。
2025年12月からの改訂ですが、MUFGカードとDCカードがシステム統合するのに伴って、サービスの名称やらマーク、一部手続きの変更などがあるようです。
最後に
特定店舗の利用で、高還元が得られるカードと言えば、三井住友カードなども有名です。
どちらも簡単には達成できない「最大20%還元」謳っており、基本還元率は0.5%と似たような感じです。(Vポイントアッププログラム)
三菱UFJカードは、三井住友カードよりも注意点が多く、見かけほどお得ではない印象でしたが、今回の改訂でこれまでの欠点が減って、使い勝手も良くなったと思いますし、20%に届かないまでも、特定店舗での利用で7%以上の還元を得るのは簡単になりました。
三井住友カードと三菱UFJカードとでは、対象となる特定店舗に違いがあるので、特典店舗の利用が多い人は、それぞれに応じてどちらのカードを選ぶか、又は使い分ければよいと思います。
ただ、過去記事でも書きましたが、最大20%還元と高還元を大きく謳いながら、色々と複雑というのは、あまり好きにはなれません。
また、基本還元率は0.5%なので、普段使いには何か別のカードなり、決済方法を使うのが良いと思います。
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