データ消失 
~ PCのデータを誤って消してしまった時の対処と予防 ~

IT / machinery
UnsplashのSebastian Herrmannが撮影

 少し前のことですが、PCのデータを誤って消してしまって、一瞬目の前が真っ暗になったのですが、最終的には何とか事なきを得ることができました。
 本当に肝の冷える思いだったのですが、その顛末を記します。
 何を馬鹿なことをやっているんだとお笑い下さい。また、もしものときの参考にでもなれば。

経過

 PCのデータ(1つのファイル)を削除するつもりが、誤ってフォルダごと削除の操作

 消すファイルは全く不要のものだったので、ゴミ箱に入れずに「完全に削除」を指定。
 注意喚起のダイヤログ(削除してよいか)が出たはずだが、よく確認せずに反射的に
「OK」をクリック。
 削除にちょっと時間がかかるなと思っていたら、フォルダごと無くなっていた。
 え? フォルダが無くなった 1500個余りのファイルが消失  えー!!(冷汗が…)。

状況・確認

 何が起こったのか? 被害は? 半分パニックになった頭であれこれ確認

 ゴミ箱を見てみるが、当然残っていない。別のフォルダに移動されてる、なんてこと無いよな。
 該当のフォルダは、未整理のファイルを取りあえずドンドン放り込んでいたもので、そろそろ整理をしようと思っていたところです。
 従って、絶対に必要なファイルは何か、どんなファイルがどのくらいあったのか、全く不明。
 つまり、被害の甚大さの評価が不能 = あきらめて良いのか分からん

対応

 落ち着け、と自分に言い聞かせながら、ネットを検索して対処方法を探す

 ファイルの履歴を使った復元方法があることを知るが、当然ながら履歴を使ったバックアップの設定をしてないので復元もできない。
 仕方が無いので、データ復旧ソフトを使うことにしました。
 今回は「Recuva」というソフトのフリー版を使いました。
 (特に理由はありません。ともかく目についたものを使用方法などをざっと確認してダウンロード。他にもっと良いソフトがあるかも知れません。)

結果

 何とか復旧できた

 3個のファイルは復旧できませんでしたが、それ以外はすべて1500個余りのファイルを復旧することができました(はずです)。
 このソフトはまず削除されたファイルをスキャンしてリスト化してから復旧する手順ですが、ただ、そもそもすべてのファイルがスキャンできたのかどうか確証がないので。
 でもそこは仕方ないです。

 復旧できないと言われた3個のファイルもスキャンによって何のファイルかが分かり、別のところから再現可能なファイルだったので助かりました。

概ね復旧することに成功した要因

 今回は何とか(たまたま?)事なきを得ましたが、その要因としては以下の通りかなと思っています。
 つまるところ、削除したデータが保存されていたドライブには極力触らない(アクセスしない)
 というのがポイント。

 ・データの保存にシステムドライブではなく、別のドライブを使っていた(システムと同じドライブ(Cドライブ)にあるファイルは復旧しにくいとのこと)
 ・データを削除後、ドライブの中をあれこれいじらず、すぐに復旧にとりかかった
 ・データの復旧先をさらに別のドライブにした(これはRecuvaからも注意喚起されます)

Recuva の使用感

 ウィザード形式で進めればよいので、使い方は簡単です。
 ・スキャンするファイルの種類や場所を指定してスキャン
 ・すると復旧の確率を示すマークとともにファイルの一覧が表示されるので、復旧したいファイルを選んで「復元」ボタンをクリック
 ・復元先を聞かれるので、指定して「OK」をクリック(ここではできるだけ別ドライブを指定した方が成功率が上がるとのこと)
 ・これで復旧作業がはじまり、復旧できなかったファイルはその旨教えてくれます。

反省点(予防に向け)

 というわけで何とか大事には至らなかったのですが、色々と反省すべきことがあります。
 同じ思いをしないで済むように。

 ・ファイルのバックアップは小まめに(当たり前、基本中の基本です)
 ・ファイルを削除するときはゴミ箱を使用
 ・表示されたダイアログはちゃんと確認する
 ・ファイルの整理をこころがけ、何をどこに保存するかきれいにしておく

 どれもこれも、当たり前のことばかりですが、慣れと言うのは怖いもので、ついおろそかに。
 例えRAID(簡単に言うと複数のドライブに2重にファイルを保存する仕組み)を組んでいても、今回ような場合は意味が無いわけで、ヒューマンエラーがいかに おそろしいか。(まあ、自分が悪いんですが)。

 私は、データ類はすべて外付けのHDDに保存するようにしており、結果的にはそれが幸いして復元に成功しましたが、皆さんはこんな馬鹿な真似はなさらないと思いますが、でも、お気をつけ下さい。

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